第2夜2020/10/07 読書についての巻

 少女漫画を読むのが徐々に辛くなってきて、今度は少年漫画を大量に読もうとしています。バトルものにこの読書が活かせたらいいなと思ってるんですが。それと今連載してるやつとは別に書いている作品を、ちょこちょこ書いている部分まで改稿し始めてます。表現の追究をもっと頑張っていきたいです。



 さて、活字離れなんていうのはネットメディアが普及して、ツイッターなどで誰もが読む機会は増えているからある意味では嘘っぱちではありますが、これだけ娯楽が多様化すれば読書離れになって、出版不況にもなるのは当然ですよね。漫画ですら無料でしか読まない、または読めない層が増えてるとか。


 で、作家の読書道という本の雑誌社の連載記事を読んでて思ったんですけど、よく親御さんに作家っていうのは、どうやったら子供を読書家に出来ますか、と質問されるそうです。


 まず読書なら何でもいいというのを親が実践しないで、漫画は駄目だとか為になる本を読めとか、そういう押しつけがましいことを大人は言わないようにしないといけませんよね。


 ある人の話で面白かったのは、子供に活字の本は絶対読んじゃいけないぞ、と言うと逆に本が好きになって隠れて読むのではとありましたが、こういう方法でしか無理なのかなぁと少し思いました。


 ショーペンハウアーという人は、読書とは他人にものを考えて貰うことだ、と画期的なことを書いた人ですが、そもそもが読書しなくても普通は物事を柔軟に自分で思考をしないのだなと、ネットで可視化されて皆さん分かったと思います。


 だからこそ文化資本というのは、少し生活が厳しくても子供には与えて、例えば読み聞かせなどの習慣が必要なのではないかなと。まぁ、後は自分で読むようになった時は、まず本を読む楽しさを麻薬的に最初に味わわせること。これに尽きます。


 何でもそうじゃないですかね。ゲームの映像で感動したとか、誰々選手のホームランとか色々とね。勉強の為に色々と読めるようになるのはその後からでも遅くないし、必要なかったら一生しないでいいかもしれない。


 読書感想文を具体的に書けというのもどうやら大多数の子供には苦痛のようで。楽しかったーって読書で最初はいいと思うんです。最近の小並感とか語彙力崩壊とかわざわざ自虐でいう方が嫌らしいとわたしは感じてて、そんなメタ的に書かずにわーすごーいって思って、次の本に手を伸ばせばいい。


 でもどうやら漫画の読み方も分からない世代も出て来ていて、そういうのの慣れの訓練も面白いなと思えば出来るんだけど、如何せん映像美で刺激の大きいものは世の中に溢れているのです。ガチャの方がハラハラドキドキは違う意味で上でしょうし。


 といっても、想像力が豊かな子は妄想したりもするし、それがきっかけで映像にはない物語に惹かれるかもしれません。本はどういう状況か分からないような展開でも、文章の描写一つで出来る強みがあるんですよね。


 そうするとラノベが入り口になった方がいいのではないでしょうか。昔だったら星新一とかだったのが、今は児童文学の世界もラノベっぽくなってきてもいて、入りやすくなっているとも言えます。

 ただヤングアダルトのライトノベルは、売れている物からチョイスしてもだんだんクオリティが確約されなくなっているのも現状です。自分に合う真の名作を当てるのに、長い作品を次から次には読めないですからね。


 しかし良質なライブラリとなる案内のサイトなんてのも、現代では全然なくなっているのが厳しいんですよね。SNS全盛時代にはまとまった情報のライブラリがなくなってしまった。適確なそれぞれのオススメなどは、逆に紙のガイドの方が便利なんじゃないかと思うくらい。

 何を検索していいか分からなければ探しようがないというジレンマ。図書館や書店も本棚にいい本があるとは限らない。出版点数が増えすぎたことで、小さな書店ではあまり沢山置けませんからね。


 まぁ、世の中には活字を追うのが苦痛だったり頭に入ってこない人もいるので、読書するだけが脳ではないですけどね。わたしだって自分の器質的に本と違って映像作品では集中力が続かないから、人並みにも映画も見てなかったりしますし。

 そういう人の為にもオーディオブックなどは一定の需要もあるし、もっと普及していくといいなとも思います。わたし個人としては話を聞くよりも、自分で読んだ方が早い訳ですが。


 ただゲームとかをきっかけに、元ネタの作品とか人物を資料的に読んだりすることもあるし、何かそういう他の媒体での人気から読書に人気が波及すればいいなと希望を持っています。

 文豪ストレイドックスとかFGOとかで文学や歴史などに興味を持った人も増えていると聞きますし。


 わたしといえば、余裕なくいつも時間に追われて暮らしている反省から、積ん読消化ばかりに囚われずに、最近は昔読んだ本を読み直す時間も作っています。

 漫画も図書館からいっぱい借りて読んでいるんです。それと図書館にあるいい本をちゃんと借りようかなと思って、また色々と手を伸ばしています。書庫の本が多いんですけどね。


 あ、それと本棚の整理整頓ってやり出したらキリがないですよね。あっちに入れたりこっちに持って来たり。買い物リストなんてのもしっかり作るだけで結構な数になって、メモしたりサイトのリストに入れるのも大変。



 というわけで、今回は読書についてでした。読書は文化資本に恵まれたインテリのスノビズムだなんて言わずに、文化資本は誰にでも行き渡って、簡単に読めて良質な作品がヒットすることが増えればいいなと期待したいのです。

 だから昨今のブックオフの在庫がなくなるなんて事態は、このコロナ情勢がもたらした一時的な反動なのかもしれないですが、これからももっと人々がゆっくり読書する時間を持てるようになるといいですね。



 音楽の方はどんどん余裕持ってしっかり聴けるように調整中です。なのでブログに書いてる記録も少なくなってるなと実感しています。気に入った作品はじっくり聴きたいですし、数はそれなりに聴きたい野から優先していけばいいかなと。


 これまでに聴いたのも一日一度くらいは聴き直す機会も設けられるようにしたいですし。久しぶりに新しいオーディオで聴くと、見違えるくらいこんなアルバムだっけと認識が変わるのも沢山ありますよ。



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