第69話 もう一人のリアの話

お祭り 屋台での買い物

「ケーキ店の出店だ!新作のお菓子もあるよナジュナジュ」「買って行こうね」

「それとお肉と野菜の串に持ち帰り用のミニラーメンそれから‥」

まだまだ買う気が満々なリア

食べ盛りのにやんこな元気な男の子。


「うふふ、本当に普通の男の子みたいね こちらのリア 素敵」

少女姿のナジュナジュ

気になった荘園姿のナジュナジュが聞いてみる

「あちらのリアって?」

「ちょっとお堅くて、真面目な宮廷魔法使いの見習いだったの

髪は長めで縛っていた」少女姿のナジュナジュ


「宮廷魔法使い?」「アリステア先生の弟子でね」

「あ、そこは同じなんだ」「そうなの」

「あいにく、魔法ギルドには所属しているが私は宮廷魔法使いではないな」

軽く苦笑するアリステア 

ペルシャ系猫であるアリステアの白い尻尾がユラユラ


「リアは私を庇って死んでしまった 私を置いて‥」

 薄っすらと涙が浮かぶ少女姿のナジュナジュ



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