第53話 魔法の伝書鳩

お花畑の中で

倒れたリアとリアを囲むナジュナジュ達


「これからどうするの? リアを運ばなくては」

涙を拭い、女の子の姿 もう一つの世界の黒猫のナジュナジュが問いかける。


「僕は魔法は使えないけど 魔法の伝書鳩ならあるよ

これを使って助けを呼ぼう 近くに小屋があるから其処にリアを運ぶね」

少年の姿、青い首元の小さなリボンに

白いシャツに黒の半ズボンの黒猫のナジュナジュが言う。


「それ、大昔の伝説の魔法の民のもの

彼等が作った魔法のアイテムね」

「うん、そうだよ」ナジュナジュが頷きながら答えた。


自分の荷物から まずは妹のアシャアシャに大きなキャンデイとチョコを手渡し

「いい子にしててね アシャ」「うん」嬉しそうに答えるアシャ


保険?すぐに暴走するアシャを落ち着かせ

黒い耳をピクピクさせて ナジュナジュは自分の荷物から緊急用でもある

魔法の折り紙を取り出して、鳥の形に折る


それは伝書鳩の形となってパタパタしていた。


次にナジュナジュは手紙を素早く書いて、伝書鳩に手渡す

「アリステア先生に届けてね」


魔法の伝書鳩は手紙を受け取り、街の方へと飛び去った。

 

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