第21話 風船のようなキャンデイに捕まって・・あれれれん?

「よっ!この!」風船モードのキャンデイに捕まるアシャシャ

アシャシャを捕まえそうになりながらも

するりと風に揺られて 捕まえ損ねる

「く!」


「ひやん」風に揺らめくアシャシャ


「きや~ん!リアたん!!」涙を流しながらリアを見るアシャシャ


ふとリアはある考えが浮かぶ

(魔法資質のある猫人が 魔法の呪文を唱えると  魔法が使える! 

つまり あしゃしゃも 魔法資質があるわけだ


・・となると キャンデイがあんなに沢山増殖したのは 

あしゃしゃの魔法資質が 僕の魔法に増強したんだな!)


魔法のほうきに乗り 風船のようになったキャンデイに

摑まって空高く舞い上がった アシャシャを見ながら呟くリア


「にいたん! リアたん!」 泣きながら二人の名前を呼ぶ アシャシャ


風だけでなく

他の風船(キャンデイ)に邪魔されて なかなか 

アシャシャの掴まっているキャンデイ風船には

追いつかない


「くそお!」 右に左にと 他の風船をよけながら 

魔法のホウキに乗って旋回するリア


「リア!アシャシャ!」 心配そうなナジュナジュ  



「アシャシャ!」 


ずるりと 掴まっていた風船(キャンデイ)から手を離してしまった アシャシャ


「きゃああ!」悲鳴をあげる アシャシャ


落ちかけた アシャシャをキャッチしたものの 

バランスを崩して 魔法のホウキから落ちる


「うあああっ!」 「 きやああ!」


ひゅるるる~ とアシャシャを抱きしめて、空から落ちながら 

リアは魔法の呪文を唱える。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る