第20話 大魔法使いアシャ リアの思考

リアは 携帯用の魔法のほうきを取り出した 

それは ペン入れの中の鉛筆といっしょに入っていており

つまり 普段は鉛筆サイズなのだ・・。 


その鉛筆サイズのほうきに呪文を唱える


「多くの神々に愛されし美しき者 

漆黒の髪とサファイアの瞳を持つナジュサナ

その妹の闇と雷の女神アーシャ 我に力を貸したまえ!」


ほうきを 普通サイズに戻すと 

リアは ほうきに乗り アシャシャを追いかける

「ようし!行けえ!」

ビューン! 


ぐるぐる廻り 旋回する

「待ってて アシャシャを助けてくるから!」


「よっ!この!」風船モードのキャンデイに捕まるアシャシャ

アシャシャを捕まえそうになりながらも

するりと風に揺られて 捕まえ損ねる

「く!」


「ひやん」風に揺らめくアシャシャ


「きや~ん!リアたん!!」涙を流しながらリアを見るアシャシャ


ふとリアはある考えが浮かぶ

(魔法資質のある猫人が 魔法の呪文を唱えると  魔法が使える! 

つまり あしゃしゃも 魔法資質があるわけだ


・・となると キャンデイがあんなに沢山増殖したのは 

あしゃしゃの魔法資質が 僕の魔法に増強したんだな!)


魔法のほうきに乗り 風船のようになったキャンデイに

摑まって空高く舞い上がった アシャシャを見ながら呟くリア

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