第12話 八月十四日(水)天気:晴れに戻った

 今日でおじいちゃんの家は最後です。おばあちゃんがいい伝えの続きを話してくれました。

 子どもが森で遊んでいるときに鬼が現れていたずらをするという話は鬼にとってはの話でした。細かいことは忘れましたが、人にとっては恐ろしいことみたいです。いたずらをすることで子どもの注意をひき、いっしょに遊びながら子どもをさらう、いい伝えは神隠しの話でした。

 それを聞いて、もう森へ行くなと言われた理由がわかりました。もし鬼と会っていたら、ぼくは二度と帰ってこられなかったかもしれません。鬼につれていかれたらどうなるのか訊いたら、おばあちゃんは鬼に食われるとだけ答えました。

 来年リベンジしたいと思います。今度こそ鬼と友だちになって仲直りをします。


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