第6話 八月四日(日)天気:相変わらず晴れ
今日はお父さんが出張から帰ってくるはずでした。けれど、仕事が長びいて帰ってこられなくなりました。いつものことなので、特になんとも思いません。
おじさんも仕事をしています。毎日、リビングでパソコンとにらめっこです。少し悩んでいるようだったので、何か手伝えないか考えてみました。何も思いつきませんでした。
暑い日だったので「麦茶、飲む?」と訊いたら、おじさんは「麦茶よりも睡眠薬が欲しい」と答えました。眠くなる薬だそうです。
なんでそんなものが欲しいのかぼくには理解できませんでしたが、それがあればおじさんは幸せになれると言っていました。
幸せになれる? あれ?
『ダメ、ゼッタイ。』
もしかして、おじさん……?
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