第107話 本当のパパは誰?

アーシュさんと違い、日ごろの行いも 性格もよいリアンさん


「レグルスは本当に良い人だった」そう一言

呟いたのは ひとまず誤解?が解けたリアンさん


気持ちよさげに

リアンさんの膝枕であお向けに可愛いお尻の尻尾をふりふりしながら

すやすやと眠る小さなレグルス(ケンタウロス・半身半馬)


「ちょっとびっくり!したけど・・もうアーシュたら・・」

チラリとアーシュさんを見るエイルさん


ちょっと・・だけ愉快そうな、それに笑顔を見せるアーシュさん

「そうだな!ココアでも作ってくる リアン・・お前は酒か?」アーシュ

「どちらでもいいけど・・」リアン「分かった」アーシュ


「でも、確かによく似てる・・この子の母親がレグルスなら」

顔をしかめるリアンさん 「父親は一体誰だ?」


「あ!そうだ!もしかしたらあの少年かも!」リアン

「え!」エイルとわん子が振り向く


「実は・・レグルスは戦いの数日前だったか出発前に黒の国の貴族の少年を連れてきたんだ」リアンはしみじみと言う


「え!」(それって・・アーシュさん?ワン)(アーシュなの?)


少年は怪我をして、それまでは隠れ家でこっそり二人で暮らしていたらしいが

怪我が思わしくなくて それで仕方なく王宮の軍医に治療してもらったんだ。


なんでもケンタウロスの掟で満月の晩に決闘したのがきっかけで

その少年と・・恋に落ちて・・駆け落ちした・・て言っていた。


彼・・そう言えばアーシュ君に似ていたよ・・。」


「え?」 冷や汗をかくワン子とエイルさん


「診察室での あの情熱的なキス・・本当に驚いた」

しみじみと思い出すリアンさん


あ(汗)…再び冷や汗をかくワン子とエイルさん


あの時間の旅の

あの診察室での出来事を思い出す二人


ゆーーっくりと

ワン子さんの方にエイルさんは強張った表情のまま向いて

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