第27話現在の時間・お茶会・黒の大貴族の姫アルテイシアと白の国の武官リアン

現在の時間‥お茶を楽しむ青年リアンとアルテシア姫

その頃 お城で僕らを心配する人たちがいた


「まだ 二人とも わん子さんの家から戻らないのよ」

お茶を片手にため息まじりに

美しい長い黒髪を揺らしてアルことアルテシア姫は呟く。


「そうなんですか?アルテシア姫 

エイルも彼も わん子さんの家から 戻らない?」

淡い金髪 青い瞳 優しげな青年が問いかける。


彼はエイルと白の国‥独特な同じ特徴的な耳を持つが


だが、彼の右にかけた肩のローブからは腕の先はない

「ええ」「僕が見てきましょう? 心配はないと思いますが

従姉妹のエイルの事も気になりますから」


「でも、リアン様は腕の方 治療の続きは?」「まだ 大丈夫ですよ 姫」


彼の後ろ姿を見送りながら

アルテシア姫は思った


リアン様はまだエイルの事を想ってるみたい?


リアン様にとっては

エイルは従妹か…


まあ 無理もないか エイルの為に 元敵の国・黒の国へ

地位を捨ててまで 大使の名目で 追いかけてきたのですもの

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