第21話 湖上の戦い

次から次に少年ケンタウロス軍団をなぎ倒し

ご機嫌なアーシュさん


「ふふーん♪」

本当に楽しそうに ケンタウロス達を湖に たたき込む

バシャーン!何度もその水音が響き渡る。

と・突然 アーシュさんの動きが止まった!


いつの間にかアーシュの背中につきつけられた短い槍の刃

「全く・・元気な 困った暴れん坊だな お前」


白銀色の長い髪が洞窟に差し込む光にきらめく

青とも紫がかかった瞳がキラキラと生き生きと輝いてる。


「おまけに この私・・歳上の美女目上に対しての礼儀も知らんだろう!

お前!なんだ!その目つき!やぶ睨みしおって反抗的な!目だ!」


アーシュさんの左手に握りた槍の刃は後ろ手に しっかりと

こちらも女性ケンタウロス

レグルスさんの胸元に つきつけられてた。


「目つきの悪いのは生まれつき・・悪かったな」

ぶっきらぼうに言い放つアーシュ


ニヤリッと笑うレグルス

「お前・・何故 自分自身の羽を使わない?

敵である 黒の貴族か

あるいは黒の王族に連なる大貴族と悟られぬ為にか?私の目は ふし穴じやないぞ 」


「ふふん・ポーカフェースは苦手か・・けっこう・可愛いな」とレグルス


「うるさい デカ馬女!」ひきつり 一言叫ぶ アーシュ


「お口の悪いお子様だね♪」

あ・良く聞こえないけどアーシュさん・・なんか焦ってる?ワン


その時だった・・湖の水が 揺らめき


そして・・

水はブクブクと泡立つ・・大きく揺れ・・そして・・


「レグルスさま!」湖に落とされた ケンタウロスの少年達が 

怯え悲鳴を上げた


ハッ!として足元の湖を見る レグルス 


波立つ湖から現れたのは 

牙を持つ肉食魚 巨大魚グルル!


「炎!」 アーシュが叫ぶ 魔法の言葉 

魚の目の前にうねる大きなヘビのような炎が踊る!


別の巨大魚グルルが現れる 少年達の悲鳴が洞窟の湖に響き渡った!

レグルスの槍が巨大魚グルルを貫く!


アーシュも咄嗟(とっさ)に

新たに現れた敵に

対抗する為に


彼女を補助するかのごとく 

攻撃の魔法の呪文を唱える


わん子はゆらゆら・・風船もどきモードで

天女の衣で宙に浮いてたのだが


湖から別の怪しい2つの目がわん子を見つめていた。


顔色を変えるアーシュ

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