第22話自分は何人いるの?

別人洋子の部屋を見渡すと見慣れているものが沢山ある

これは誕生日に父に買ってもらった物

これは友達からもらった物

自分のものが普通に人の物になっていることが不思議でたまらない。


あれ??いつも学校に持って行っているバックがない

ということは別人洋子は学校に行っているんだ!!

学校に行ってみよう!!なんか判るかも知れない。


洋子は思いつくとすぐ玄関に走った


玄関を出るとそこは見慣れたいつもの景色で

ただそれだけで洋子はうれしかった。


学校まではバスで行くことにした。

どうせ誰にも存在はわからないし・・・・


洋子は大学の食堂に行った

いつも食堂に行くのが日課だったから・・・


暫く待っていると別人洋子が友達の希美と香苗と一緒に食堂に入ってきた


洋子は、希美に・・


「希美!!わかるあたし!!ねぇ!!」といったが

全然視界に入っていないみたいだった

香苗の方も同じだった


3人で食事をしている脇に立って会話を聞いていたが何もいつもと変わらぬ会話でこの状態の原因などはわからなかった


洋子は、しばらくキャンパスをブラブラしながら帰った


別人洋子の部屋に戻りベットに横になった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る