第21話自分は何人いるの?

翌日、別人洋子の部屋に行くと朝ご飯を食べているのか、2階にはいなかった。


洋子はすぐにクローゼットの中に隠れて様子を見ていた


すぐに別人洋子は部屋に来て着替えを始めた


まずい!!と思ったがすでに遅く着替えのためにクローゼットを開けてしまった


「どうしよ。あたしは不審者だ。まずい!!」


と思ったが目の前に洋子がいるにもかかわらず

別人洋子は何も見えていないみたいに洋服を取った


え、見えていないの??


洋子はクローゼットを出て別人洋子の着替えを見ていた

それでも気づくことは無く淡々と着替えていた


あ!!肩にほくろが・・・・・


ほくろまで一緒だった。


別人洋子は着替え終わると学校の用意をして慌てて階段を下りて行った。


「行ってきま~す」と声が聞こえて玄関の閉まる音が聞こえた


洋子は、一階に降りて母親と話をしようと思ったが

母親は私のことが分かるのか不安だった


下に降りてご飯のかたずけをしている母親の後姿に

静かに声をかけた・・・が何も返答がない


それどころか洋子がいないみたいな振る舞いで食器をかたずけていた


あれ?やっぱり母親にも見えていないんだ


洋子はわざと母親の視界に入るように動いても全然気がつかない

母親の耳元で大きな声を出しても気がつかない


あたしまるで幽霊じゃない??洋子はそう思った。

やっぱりあたしは死んでいるの??

色んなことを解決するためにここに来たのに・・・

かえってなぞは膨らむばかりだった


これでは何をしても始まらないので別人洋子の部屋に行った


別人洋子の部屋で考えた


一体どうしたんだろう。

どこからおかしくなったんだろう

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