第8話自分は何人いるの

そして考えた。

おかしい!!絶対おかしい、母親とかではなく

この家自体がおかしいと感じていた。

自分だけが取り残されているような強烈な恐怖を伴う孤独。全然場違いの所に自分だけ取り残されているというか、しいて言えば富士山の樹海に置いてきぼりを食らった感じのもの凄い恐怖の孤独感だった。


落ち着くんだ洋子

そう自分に言い聞かせて初めから考えることにした。


事故から自分の記憶で気づいていない所を全力で思い出していた。


ただ退院して5日目までは何も変な所は思いつかなかった

5日目になんかあったのだろうか??

とにかく一回この家を出て、友達の所へ相談しに行くことにした。

今は家を出るのは難しいので、夜まで、みんなが寝静まるのを待って出よう

洋子は夜まで待つことにした。

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