ぬきたし小噺集(予定)
@takamineyuto
ハメともランキングの秘密
モブA「片桐さん、今月もハメともランキング1位なんだって! さすが、水ノ月学園が誇る伝説のクソビッチよね」
モブB「知ってる知ってる! 昨日はビーチで24人同時にイカせてたって話でしょ! 今度私にもあのドスケベテクニック教えて欲しいなぁ~」
奈々瀬「えっ!?24人!? え…えぇまぁ……アタシにかかればこんなもん?みたいな…」
モブA「そうだよねぇ~。最近は少しペース抑えてるとはいえ、最高で50人同時に相手したんだもん」
モブB「だよねぇ~。ね、片桐さん、どうやってるの?今度私と一緒に3Pとかでそのテクニック教えてよ~」
モブC「ダメダメ、きっとあたし達じゃ片桐さんのマネなんて出来っこないよ~」
モブB「え~。そんなの、試してみないとわかんないじゃん」
奈々瀬「あ……あはは……。時間が合ったら、ね~……」
美岬「
淳之介「どうした、美岬。藪から棒に」
美岬「だって、奈々瀬さんですよ? 機械オンチで有名な!」
麻沙音「んだよ胃袋肥大しすぎて自分の脳みそ溶かし始めた胃袋音痴のくせに奈々瀬さんに文句言おうだなんて100万年早いね!」
美岬「あぁ…それだけ胃袋が大きければいくらでも好きなものを食べられますねぇ」
麻沙音「ダメだ、何言っても脂肪に吸収されてまるでダメージが通らねぇ…」
ヒナミ「そもそもそれって、今の美岬ちゃんと何も変わらなううんなんでもないのだよ」
礼「あぁ…可愛い…おい淳之介っ!今の「のだよ」口調のヒナミの声録音したか!?したよな!?しただろ!?」
淳之介「いやいや……今そんな流れじゃなかったじゃん」
郁子「はいはい、話が進まないからちょっと黙っててね礼ちゃん。」
桐香「? 郁子、何がそんなにおかしいのかしら。」
郁子「あーもう、桐香ちゃんまで。いい?ナナセちゃんはあの礼ちゃんにゲームで負けちゃうくらいの機械オンチなの。そのナナセちゃんが、ハメともランキングなんてアプリを使いこなすこと自体がおかしいんじゃないかって話なワケ」
淳之介「えっ!?ウソだろ!?」
礼「どういうことだっ!!私だって勝てる相手くらいいるんだからな、本当だからな」
郁子「はいはい、すごいすごい。そもそも、礼ちゃんの場合は操作がわからない相手に勝ってるだけだし、普通に戦ったらイクのほうが強いんだからねー」
桐香「なるほど。そのことでしたら、心当たりがありますよ、皆さん」
結局話がまた脱線しそうになったところで桐香が戻す
桐香「まず皆さんに知っておいてもらいたいのは、そもそもハメともランキングの集計方法に問題があります。」
桐香「基本的に自己申告制であり、その申告に対してSHO並びにSSが裏付け捜査をすることは滅多にない、ということ」
文乃「……何か、問題があるのでしょうか?」
淳之介「――自己申告制ということは、投稿した回数分―たとえそれが虚偽だったとしても―投稿者はドスケベをしたことになる。」
麻沙音「あくまで位置情報の確認と、ドスケベを一定期間行わない者を洗い出すためのアプリであり、情報の信ぴょう性を問うつもりも必要もないってこと?」
桐香「えぇ、その通り。そして、片桐さんの投稿をさかのぼればおのずと一つの仮説にたどり着きました」
淳之介「一つの―仮説?」
桐香「えぇ。皆さんの仰る通り、片桐さんが機械オンチなのでしたらきっと…正しい推測だと断言できます」
まず、ほぼ毎日投稿することでドスケベに勤しみ、SHOからの警戒の目をそらせようとした片桐さんは、不慣れながらもなんとかハメともランキングへの投稿をすることにしました。
悪戦苦闘の末、やっとの思いで書き上げた”成果”を、あの片桐さんですからきっと丁寧に作られたんでしょうね、その現場付近の写真と共に投稿しようとしたんだと思います。
するとどうでしょう。写真データも添付して送ろうとした時、どうしても通信に時間がかかります。
そこで片桐さんは焦りました。 せっかく時間を掛けて作った成果が送られないかもしれない、と。
そのため、データの送信中に再び、送信ボタンを押したとしたら――
そのようなことを繰り返したとしたら――
麻沙音「……まさか、50人同時って……」
桐香「さぁ、どうでしょう。ただ、昨日SHOに送られてきた片桐さんのハメともへの投稿は夕方の浜辺で24件、ほぼ同時刻。 そして、同じ内容でした」
みんな「…………」
桐香「ふふっ。あくまで、私の邪推に過ぎませんから、真実は片桐さんのみ知る……いいえ、むしろ片桐さんのみ知らないのかもしれませんね」
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