猫巫女こなつちゃんR[emedy]
衣江犬羽
第一章 西野小夏の章
プロローグ 猫と巫女と紡がれる縁
──毎日同じ起床時間。
──毎日同じ登下校。
──毎日違う友達との会話。
──毎日違う親との会話。
そんな繰り返しの毎日を刻む事で、彼女の日常はありふれた物の枠に収められている。
特別な事はあまり無い、至って普通の学生と言えるだろう。ただ"一点"を除いては。
✳︎
丘陵地帯から成される
役目として任された以上は、絶対に果たさねばならないのが私の、"猫"としてのポリシーだ。
この街に迷い、欺き、そして蔓延る
その為には私の"力"を引き出す為の
上から町を見下ろして、時には路地裏を巡り、猫巫女の適性者を探す。
時には野良猫から話を聞き、ここ最近の町の様子を聞いてまわったりもした。
そしてつい先日、ようやく一番適正のある依代が見つかった。珍しくいくつか時を浪費してしまったが、遂に猫巫女としての適性を持つ彼女を見つけることが出来た。
後は彼女に接触を試み、私の依代としなければ。
"送り迎え"を実行する日は近い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます