嫉妬のその果て

振り返ったときに道は無く

見上げる空に梯子は無い

佇む足元にぽつん、

影が落ちているだけで


目指すべき場所は知らず

神が導く歌は聞こえない


それは全て

自分がその手で招いたこと


嘆き悲しむ理由など無い筈なのに

その資格すらない筈なのに


軽やかな足取りで

海に潜り空へと羽ばたく

他の背を


見つめてしまうのは何故だろう


湧き起こる気持ちは無色のままに

いつしか足元の影すらも呑み込んだ


わたしは そして……?

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