過ぎてもなお

いつ咲いていたのだろう


色とりどり周りを埋める花々に

自らを見下ろせば

くたりと萎れた花一輪


咲いていることすら知らずに居て

実を結ぶことはもう出来まい


何故

それでも立ち続けるか

大地に根を張り空を見上げ

枯れかけの身を風にさらして


花の盛りが過ぎてなお

命が続くというのなら


地に倒れるまで生きる

それが花そのものと

美しさそのものと


萎れた花が呟く

気付かれなかった寂しさに

涙を流しつつ

それでも芯の通った強い声で

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