地から呼ぶ声、約束の糸

またね?

言葉一つ残して

君は僕に背を向ける


見つめたってその背は

振り返ったりしないこと

僕は知ってる

知ってるんだ


だから僕は歩き出す

アスファルトは泥沼

背中に感じる暗闇

一歩進めば地の底から

甘く囁き手招く絶望


でも君がまたねって

約束を残してくれたから

落ちた夜の中でも

光へ続く糸を見つけられるんだ


また会ってもいいんだね

君が残した約束が

僕を縁取り形作る


だから僕は歩き出せる


蜘蛛の糸は細く頼りなく

上る最中に切れてしまったことも

僕は知ってる

知ってるけれどね

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