どうやったらアクセス数が上がるんだっ!!

 新作を無理に明るく書いてみようとしたが、一話で行き詰まった。何かが違う。筆が進まない。

 書き直してみるが、また筆が止まった。違う、この話はこういうイメージじゃなかった。

 今三度目の執筆中である。



 思えば私は薄暗い作品ばかり書いてきた。そういう時はけっこうスラスラ書けていたと思う。どうも薄暗い作品しか完結まで持って行けないらしい。


 それならそれでしょうがない。が、世間は明るい作品を求めている……気がする。私だってただでさえ世知辛いこの世の中、ガハハと笑える作品や、深いお話を見たかったりする。

 ひたすら暗いだけで何も得るものがない私の作品なんて読まれるはずがないだろう。無意味に何度もアクセス数を確認しながら私はため息をついた。



 創作したいという気持ちも、嫉妬も焦りも承認欲求も捨て去って、素晴らしい作品を純粋に応援して回る読み専になれたらどれだけ良いだろう。読み専になれば人の才能に嫉妬することも、ネタ被りなどによるトラブルやアンチを恐れる理由もないのだ。


 けどどうしても自分の作品を読んでもらいたくて、実力に見合わない反応を求めてしまう。そして私と同じく、人の作品はあまり読まないけれど読者と反応を求めている人は多い気がする。


 書くだけで多くの人に読んでもらえる世界だったらな……。読みたい人が山ほどいてくれれば良いのに。

 でもみんな暇じゃない。忙しいのだ。飲み物を片手にいくらでも文章を読むことに時間を費やし、文章をゆったりと味わい、無償でたくさんの人を応援したいなどと思ってくれる人はいない。



 その上で(自分は暗い文章しか書けない & 執筆遅い & 何作品も読んで回って交流したりはできない & Twitter使えない & 万年底辺作家)アクセス数を上げるにはどうしたらいいか!? 投稿しただけでどんどんアクセス数が上がる方法はないのか!?



 アクセス数=人間の動きという当たり前の事実は一旦脇に置き、ゲームの数値やデータのようにアクセス数を考え、自分なりに少しは実験した。宣伝ブログも書いたしpixivからも執拗にリンクを貼っている(違反じゃなければ良いけど……)。だが、「これをやっただけでアクセス数100上がった!」などというアクションはない。どれもこれも効いているのかいないのか分からず、私は相変わらず万年底辺作家である。

 ……それってつまり効いていないじゃないか。宣伝している暇があるなら素直に作品を書いていた方が良かったんじゃないかというレベルだ。



 でも割に合わない(?)のだ。何時間もかけて、思いを込めた作品がほぼ最後まで読まれていないのは……。(アクセス数自体少ないけど、読了した人はさらに少ない。毎回1~3人いるかどうかというところだろう)

 こんな状態で次から次へと作品を量産できるほど強靭なメンタルは持ち合わせていない。100作品書いて100アクセス集めるんじゃなく、1作品に100アクセス欲しい。


 わがままな願いだとは思う。でもアクセス数が集まる仕組みさえあれば良いのだ。投稿しただけでアクセスをいただける仕組みが欲しい。アクセス数に飢えてギラギラと心を荒ませる毎日じゃなく、書けば書くほど読んでもらえてお金にもなって超ハッピーな作家ライフを送りたいのだ。ファンを抱えた小説家気分を味わいたいのだ(でもプレッシャーは苦手)。


 何かないのか?

 私にできるレベルのことで、まだ試していないことは……!





 まず、アメブロでいいねをしまくってみた。


 アメブロではいいねをするといいねを返してもらえることが多い。そしてアクセス数が上がるとランキングも上がる。そこで私の最新記事を自分の作品の紹介記事に変え(アメブロでは過去に投稿した記事の投稿時刻を現在に変更することで、1つの記事を何度でも最新投稿として更新できる)、いくつかのブログを回った。


 しかし、元々文章を読むのは好きな私だが、近年あまりの情報や概念の多さに酔ってしまいがちだ。やっぱり読むのは無理にではなく自分のペースで楽しみたいものだなぁ……。



 他にもInstagramやpixivでいいねして回る手もあるが(pixivの場合いいねは匿名だからブックマークやフォローか)、どうも宣伝のためにいいねして回るのは不誠実なようで気が引ける。

 しかし小説投稿サイトで投稿するだけではいつまで経ってもアクセス数が上がらない。やはりTwitterを始めるしかないのか。


 でもそもそもTwitterで宣伝したところで私の薄暗い作品に需要はあるのか。アクセスがないのは小説投稿サイトでのみ活動しているせいではなく、単純に才能がないからではないか。


 まぁいいや現実逃避を続けよう。

 うーん、他にアクセス数を集められる宣伝方法はないだろうか……。宣伝記事を出す度10・20・30と紹介した作品のアクセス数が上がっていく夢のサイトとか……。


 ……そんな「こうすれば必ず成功する」みたいな方法があるならみんなとっくにやっているだろう。やっぱりアクセス数が一桁でも絶望せず振り返らず、ご機嫌に淡々と作品数を増やすしかないのだろうか。(ご機嫌に=感じ悪くならないように。)


 とりあえず折れた心をくっつける接着剤が欲しい。





 アメブロでいいねして回ることに少々罪悪感も持ったが、その後、アメブロで興味のある記事を見て回るコツをつかんだため楽しくなってきた。興味のあるブログを見るには興味のあるタグで検索すればいいのだ(コツでもなんでもない……)。

 さて、ブログを拝見しながら次の一手を考えよう。



 アメブロの他に使っているのはA8.netファンブログ。このブログは1ヶ月弱更新していないのだが、最近アクセス数が200近く付いていたりする。


 ブログを更新しても大抵最新投稿へのアクセス数は少ない。8くらい付けば良い方で、たまにまったくアクセスが付かないことも。

 ……で、このブログでの宣伝投稿って効果あるのだろうか?


 A8.netファンブログではまだ新作「ここよりずっとたかいところ」の宣伝をしていない。以前はマメにアメブロやファンブログで宣伝をしていたのだが、どうもアクセス数に結びついていない気がして宣伝が面倒になっていたのだ。

 このブログはどうせ固定読者様もいないし、私がどんな投稿をしたところで不審がられる心配もない。ということで改めて、「A8.netファンブログでの宣伝投稿で作品のアクセス数は上がるのか?」を試してみることにした。



 今までの宣伝ブログは主に長文で、いくつもの作品を一気に紹介し、紹介文に力を入れ、リンクもたくさん入れていた。

 今回はリンク先をアルファポリスの「ここよりずっとたかいところ」に絞り、短文にしてみる。


「ここよりずっとたかいところ」はもう何日も前に完結した作品であり、現在の24hポイントは0に近い21なので、アクセス数が目に見えて上がったりすればすぐ分かるはずだ。


 私はA8.netファンブログで作品へのリンクを入れた短い紹介記事を5つ投稿した。

 一気に投稿しても意味がないと思うので、投稿時間をずらし、21:21→22:22→06:06→07:07→08:08に更新した。さて、結果は。



 ……結果、紹介ブログ自体のアクセス数は上がった。が、アルファポリス版「ここよりずっとたかいところ」の24hポイントは上がるどころか0に近づき、7となっていた。


 やはり宣伝投稿の効果はなかった。今までの宣伝すべて無駄だったというのか。





 いや、まだアメブロがある。


 アメブロの方は……いいねして回ったために少しブログ自体のアクセス数が上がった……ようだがあまり変わらない。1日のアクセス数(総数)は現在20~40くらい。


 しかしちょうど今回ブログネタで「1番好きな本、教えて!」というテーマがあり、その関連のブログを覗いて回ったのでちょっと勉強になった。



 やはり読書家の方の多くは知識を求めているようだ。そして有名な本なら名前を聞いただけで「おおー」とか「懐かしい!」と無知な私でも思うし、本を読むことは話題になると感じた。有名な本なら買い求めやすいし、面白ければ人にオススメもできるだろう。


 そして読書家の方はすごく頭が良さそうだ。そりゃそうだ、インプットが趣味で、その上ブログでのアウトプットまで日課にしている人たちなんだから。

 そんな人が私のアホな文章など好んで読むはずがないかも……。数行読んだだけで耐え難いと感じるだろう。学もなければ独創性もない私は、もっと何かを手に入れなければならないらしい。


 ブログ自体のアクセス数はそんなに上がらなかったし、作品へのアクセス数も上がったという様子はさほどない。どこからアクセスをいただいたかも分からないからだが、やはりもっと目に見えてアクセスアップする方法が欲しい……。


 カクヨムでは企画に参加したり、反応をくださった方の作品を読みに行ったりしたために少々動きがあった。やはりTwitterのない私には、企画に参加するとか企画を立ち上げてみるとかヨム活動をするという方法が一番なのかも。





 次の日、アメブロのアクセス数が上がった。

 アクセス数が底辺を這いずり回っていたブログだが、ブログ全体のアクセス数が91となったのだ。


 91アクセスというのは底辺ブロガーにとってけっこうな数字である(ブログも底辺)。しかも作品紹介記事へのアクセスが56になり、SF小説ランキングで10位、ポエムランキングで38位などタグランキングでランクインしていたのだ。

 これで行動の結果が出た。ありがたや、ありがたや。


 しかしアクセス数が分散したのか、作品にアクセスが入ったかどうかは分からなかった。A8.netファンブログの実験ではリンク先をアルファポリス版「ここよりずっとたかいところ」に絞ったが、アメブロの紹介記事の方は、四方八方にリンクを貼ったからだ。

 ブログを訪れてくださった読書家の皆様が、雑多な紹介記事に興味を持ってくれれば良いのだけど……。



 残念ながら見るに耐えないブログだったのか、作品のアクセス数が鰻登りになるとか、目を見張るほどの効果は感じられなかった。

 が、エッセイ集などにいつもよりアクセスがあったので、もしかしたらどなたか見に来てくださったのかもしれない。





 その後ノベリズムの過去作品2つにアクセスをいただいた。これらは先程pixivからリンクを貼ったイラスト&マンガ作品だったので、pixivから来てくださったのだと思われる。

 どこに貼ったリンクがどう作用したとかは分からないのだけれど……地道にリンクを貼り続けていれば、こうやって覗いてくださったり反応をくださる方も現れる。やっぱり欲張らず、やれることを少しずつやっていけば良いのかもしれない。



 あと今までの態度も問題だったかも……。応援や星をいただくとつい「本当に興味を持ってくださっているんだろうか?」と疑ってかかったりしていたのだけれど(なんてひねくれているんだ)、こんな態度では人もチャンスも何もかも去っていく気がした。


 この悪い性格をなんとかせねば。

 作品を読んでくださる方にもっと心から感謝し、人からいただいた反応は天からのメッセージだと思って信頼するのだ。





 翌日も、アメブロで順位は落ちたもののランクインしていた。アクセス数も60あった。作品紹介記事への最近一週間のアクセス数は56から71になっている。紹介記事へのアクセスは順調なので、このまま紹介記事が流れに乗るとか、誰か来てくださるといったことが起これば嬉しい。



 その翌日、アクセス数はだいぶ落ちたけれどまだランクインしていた。そして記事に反応をくださった方がいた(ありがとうございます!)。





 その後しばらくして、ブログの方は放置気味になった。


 今は主にカクヨムで作品を読んで回っている。なぜカクヨムかというと、面白そうな短編を探しやすいからだ。

 カクヨムはすっきりしていて見やすいし、企画などではシンプルな画面に多くの作品が並ぶ。お店のように表紙(タイトルやキャッチコピー、文字数、タグ、あらすじ出だしなど)を見て回りやすい。



 こちらの作品を読みに来てくださった方のページを見に行ったりもしている。ブログでの宣伝はほぼ効果がなかったけれど(※私が底辺ブロガーだから)、やはり小説投稿サイトで動くと反応やアクセスをいただきやすいことを知った。企画を立ち上げると誰かが読みに来てくださることもある。


 カクヨムでの活動を増やし、読みに来てくださった方がいたために(ありがとうございます!)、今月・先月の広告表示PVは1000を越えた。


 3月は広告表示PV919でカクヨムリワードを53得ている。

 換金するなら毎月300リワードは必要だと思うので、あと6倍PVを得なくてはならないが、今まで月ごとに得たリワードは23が最高記録だったので、それと比べると2倍になっている。



 今まではカクヨムの読み合い企画などに苦手意識を持っていたが、それも良いのかもなと思い始めた(まだ参加してはいない)。

 せっかく作品を書いても一歩も動かないようでは、やはり作品は埋もれてしまう(私のような底辺作家の場合)。そして読み合い以外の企画に参加するだけではなかなかアクセス数が増えない。サイト内で動いてみた方がアクセスをいただけるのだ。


 色々行動してみることにちょっと謎の罪悪感があるのだけれど悪いことではないと思う。行動しないと誰の目にも触れる機会がない。ネタ被りに慌てたり悩んだり、他の方との実力差に驚いたり、色々あるけど見て回るのも楽しい。


 他の方の作品を見て文章力を高め、ボギャブラリーを増やしたい。けど無意識パクりはしたくない。したくないけど私は影響されやすい。そういうことでもずっと前から悩んでいる。自分一人で創作していれば問題なかったアイデアも、他の方の作品を見ることで思うところが増えたりする。


 でもそういうのも含め創作の面白さかも。これも勉強かも。

 早く新のオリジナリティーを確立し、自信を持ち、不安にならずに創作できるようになりたい。

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