【番外編】コメントに関するあれこれ

 カクヨムでは「読者様からの反応」の履歴(?)があるので、いつ、誰からコメントをいただいたか見ることができる。小説家になろうにもたしか、いただいたコメントを見られる一覧があった。しかしアルファポリスにはないらしい。


 アルファポリスでコメントをいただき、「あっ、以前来てくださった◯◯さんだ!」と喜びつつ、以前いただいたコメントを確認しに行く。私はなかなか人を覚えられなかったり人違いしたりするため、誰か別の人と間違えていないかと心配になるのだ。


 しかし探しても探してもいただいたコメントが見つからない。私が作品数を増やしすぎたために、どこにコメントをいただいたのか探し当てられないのである。自業自得だ。



 けどアルファポリスさん……。

 コメント一覧機能作ってくださいませんか……。





 アルファポリスの皆様は優しい。

 いただくコメントは穏やかで温かく、他の方の作品にコメントしてもすごく丁寧に優しく返信してくださったりする。


 カクヨムでは知的で面白い人が多いと思う。それは私がユーモアのある作品を渡り歩いていたせいだろうか。一話ごとにコメントしやすい作りなので、コミュニケーションを重視する方はたくさん交流を楽しんでおられるようだ。



 最初にいた小説家になろうでは何かギスギスした空気を感じ、「小説投稿サイト=感じ悪い」というイメージを持つこととなった。


 私がなろうにいたのは数年前で、「作家になるぞ!」と思いつつ最終的にはエッセイばかり投稿するという、今とさほど変わらない投稿ライフを送っていた。


 あの頃なろうは荒れていたのだろうか。けっこうキツいコメントをいただいたし、普通のコメントでもどこか見定めるような厳しい雰囲気があった。サイト全体の作品でもコメントでも「馴れ合いはごめんだ」みたいな主張が見られ、積極的に批判し合い、頭の良さを競い合っているようでコメント欄が怖かった。



 いや、そんな風に感じたけれどもしかしたら、その頃私の態度がすごく悪かったのかもしれない。何事も悪く捉えていたとか。


 以前いたSNSで何気なく自分の初期の投稿を読み返してみたら、「いったいなんでこんな冷たい喋り方するんだ!?」と思うほど感じ悪い雰囲気でドキッとしたことがある。返信の口調もキツかった。

 こちらとしてはただ最初だから慣れていなかっただけのつもりだったが、どうもそういう問題ではない。性格の悪さがにじみ出ていたのだ。


 ちょっとした語尾でも、使い方によって良くも悪くも様々なニュアンスを演出する。例えば「~ですよ。」という言い方も、しっかりした人が使うとカッコ良く聞こえるのに、私が使うとどうも感じ悪くなるのであまり使わないようにしている。



 というわけで、今なろうに行けばまた印象が違うのかもしれない。お国柄ならぬサイト柄があるのかと思ったが、自分が読む作品や書く作品によっても感じる空気は変わってくるのかもしれない。


 しかし……。


 もうギスギスしたサイトには行きたくない……。





 アルファポリスで何年か前の作品にコメント投稿すると反応が返ってこないことがあった。もう作者様が活動しておられず、作品だけが残っているようだ。


 ということで、コメントを送っても承認されないことがある。……と思っていたらコメントの欄の注意事項にこんなことが書いてあった。

「感想の投稿から7日経ちますと自動的に『承認』されますのでご注意ください。」



 あれっ、コメントは作者様の承認性かと思ったら、ほっといたら自動的に承認になるのか。この記載は見落としていた。


 でもそういえば、コメントの表示に関して「ん?」と思うことも時々あった。何年か前に活動停止しておられる方の作品にわりと新しいコメントが付いていたり、私が作品に書いたコメントが承認されてから返信をいただくまでに間が空いたり。あれは作者様が承認したのでなく自動承認だったのか。



 ということは、万が一アンチコメントなどをいただいた場合は自動承認より早く対応しないといけないな。気づいたらアンチコメントが全部表示されている、なんてことになったら焦る。





 上で「アルファポリスの皆様は優しい」と書いたが、その後アルファポリス内で怖い人に絡まれた。最初はちょっとおかしいけど普通の範囲だと判断して対応していたのだが、なんと親しげにコメントで話しかけてきながら、こちらがエッセイやコメント返信で書いたことを自分のエッセイで晒していたのだ。「こんなアホなヤツがいたwww」的なニュアンスで。


 まぁ名前は出されていないから晒しではないのかもしれないが、私が話したことをそのままエッセイに書かれていたもので焦った。そこそこ丁寧な言葉遣いで、自分から話しかけてきながらこんなことするヤツもいるのだなと。


 なんかちょっと怪しいと思って見に行かなければ気づかないところだった。恐ろしい。初対面の人がグイグイ来たからといってなんでもかんでも喋ってはならないと学んだ。


 そして、アルファポリスだろうとなろうだろうと色んな人がいるのだから、決めつけや偏見はいけないと知った。



 しかし自分も相手に言えなかったことを現にこうやって陰口書いているし、よく考えてみたら特に違いはない。ネットや町で見た意見などについても「こんなことを言っている人がいたが、自分はそうは思わなかった」とエッセイに書いたりするし、映画を見て「いまひとつだった」と書くこともある。


 そうやって他から刺激を受けて自分の意見を書いたりするのだが、どこまでが良くてどこからがダメなのか、自分の善悪の判断基準やスタイルは一体どこにあるのかを考えさせられた。そしてやっぱり明確な基準や信念など持っていないから人のこと言えないなと思った。


 ……言えないはずだけど、人のこと言えるほどじゃない人間に限って人のことばかり言うものだ。私もそうである。



 ちなみにその人へのコメント返信で心を込めて2400文字ほどのお手紙を書いたのに、送ろうとしたら「感想は1文字から1000文字で入力してください」と表示されたので削らざるを得なかった。


 もっと色々伝えたいことがあったのに……。思ったことの半分も言えず残念だったので、その人のエッセイに送ってあげようと思って3000文字弱くらいのコメントを下書きで用意して待機していたのだが、1000文字返信を送って以降絡んでこなくなった。せっかくおとなしくなったのに煽って取り憑かれても困るので、コメントは保管しておくことにする。

 自分のことは棚に上げて誰かのことばっかり言っている人間のようなので、ものすごく悔しくて腹が立って、「あなた人のことばかり言ってるけど自分全然大したことないじゃん」と罵ってやりたくなるが、なんとかこらえている。


 以前私が無料チャットにいた頃は、人と喧嘩になっても1対1の関係だったので思う存分コメントを書いたものだが、今のようなSNS社会だとあっちこっち繋がっているので、むやみやたらと行動はできない。

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