さよなら地球、ハローワールド
にゃ者丸
設定資料
物語 設定資料集
とあるユーザーのアドバイスを元に、読者のことを考えて、設定資料を作成することにしました。
第1話を読んでくだった方、もしくはその後の話を読んでくださった読者のために、今この場で公開できる範囲で設定資料を公開させていただきます。
……なお、この設定資料は読み飛ばしていただいて構いません。
この設定資料は、あくまでも細かな補足説明を添えたものであることを、ご理解ください。
注意※この資料にはネタバレに該当する記述がありますので、その点を理解の上、この先を参照ください。
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<用語説明>
◆【文明の落日】・・・文字通り、世界が崩壊した日に名付けられたもの。
概要:人類が築き上げた文明、その全てが意味をなさないということを皮肉った言葉であり、同時に人類の絶望を指した言葉でもある。
現在において「人の世の終わりとは、この日を境にしているという事を決定づけいる」「旧文明とした過去との決別」といった解釈が新たに加えられている。
補足:これを名付けた人物は、とある歴史家の男性である。
◆【魔獣】・・・ある日、突然この世界に出現した異形の怪物たち。
概要:【文明の落日】の当日、突如として出現した謎の建造物や植物群と同時に現れた存在。その生態は地球の動物と似通ったものもあれば、全く地球に存在しない未知のものもいる。
当時は動物が変異したものと考えられていたが、まだDNA鑑定が行えた時に政府が調査した結果………既存の地球の生物とは全く異なる塩基配列であり、地球とは異なる環境で生きていたことが証明された。
つまり、【魔獣】とは異世界の住人なのである。
その容姿は、
例【四ツ目オオカミ(四つの目+狼)】
補足:これを名付けた人物は、とある正体不明の学者である。
◆【ギフト】・・・ある日を境に、人類が発現した異能、あるいは超常の力。
概要:【文明の落日】以降、生き残った人類が発現した異能、あるいは超常の力。
その力の種類は千差万別であり、しかし全く同じような力を発現した者もいる。
だいたい、戦闘に向いたもの、生産に向いたものの二つに分けられる。
その正体は【魔獣】同様、一切が不明であり、もし科学の存在があっても解明できたかどうかも怪しいと言われている。
【ギフト】という名称は、インターネットが利用できた時、人々がその力に対する安心を得るため。あるいはあの天災を生き延びた自分達は特別な存在だと思いたかったからかもしれない。
特別とは言えない力を持っている人がいるように、非凡とさえ言える強力な力を発現した者も存在する。
そうした人物は、現在において特別な人間として見られることが多い。
補足:名付け親は不明。複数人の議論の末に名付けられた可能性もある。
◆【ダンジョン】・・・出現した日時は不明だが、突如として出現した異界。
概要:発見されたのは、【文明の落日】より数日後。この世界とは環境が異なる異界へと通ずる扉、または門。
その門は建物の中や道路のど真ん中、海底や湖底、森林、山頂に存在している。
門のデザインは似たようなものはあれど、一つとして同じものはない。
門の向こう側はこの世界とは環境が異なる異世界が広がっている。だが、ある一点を境に見えない壁のようなものが存在している。
更に、門の中には【魔獣】と思しき生物が生息しており、人間には無害なものも確認されている。
階層構造になっていたり、宝箱などのアイテムを入手することもできる。
これらの事から【文明の落日】以降、最も非現実的でゲームのような謎の存在と言われている。
なお、【ダンジョン】内部には原生人類と思しき生命体は確認されていない為、「作り物のよう」と称される事もあった。
補足:これを名付けた人物は、とある大学生。
◆【コミュニティ】・・・目的を同じくした共同体。
概要:【文明の落日】以降、生き残った人々が作り上げたもの。
過酷な世界となった世の中を生きていくためには、多くの人が助け合わなければならない。コミュニティとは、いわば豊かに生きていく事が目的の小規模クランなのである。
この作品においては、人類が作り上げた生活拠点も、コミュニティと呼称していく。
補足:クランが運営する、傘下となったコミュニティも存在する。
例【朝日之宮】
◆【クラン】・・・明確な目的を持って行動する集団組織。
概要:【文明の落日】以降、当時は単に結束を高めるために結成された組織だが、後に明確な目的を持って行動する組織へと移り変わっていった。
最低限度の人数は特に決まっておらず、明確な目的を持って行動しているならば、人数に関わらず【クラン】と呼ばれる。
小規模な【クラン】は〝パーティ〟という名称が一般的である。
日本の有名どころの【クラン】の名前を挙げると、
【獅子の
【
【
【
の、〝四大クラン〟が挙げられる。
しかし、上記のような大規模クランでなくとも有名な〝パーティ〟は存在する。
それが【タンポポ】、【妖怪道中】、【ソンゴウ騎兵隊】といった小規模クランである。
しかし、クランに所属せず、単独行動する者もおり、そういった存在は〝ソロ〟と呼ばれている。
補足:明確な目的を定めず、ただ世界を旅する【クラン】も稀に存在する。
◆【大進攻】・・・様々な事象によって起こりうる史上最悪の災厄。
概要:【文明の落日】以降、三年間で数度、確認された魔獣の大群を指す。
明確にどのような事象によって起こるものなのかは不明であり、その解決方法は魔獣の殲滅以外に他にない。
過去、全く種類が異なる魔獣の進攻も確認されているため、共通点も未だに不明。過去に起こった魔獣の大発生。その災禍を解決した中心である〝英雄級〟の実力者でなくては、解決は難しいと言われている。
普通は、大進攻の痕跡または兆候らしきものが確認された場合、大進攻の通り道を避けるように避難するしかない。
文明が崩壊したこの世界で、人間が解決し得る可能性を持った自然災害として、人々に認識されている。
補足:【文明の落日】以降【獅子の床】によって呼称されるようになった。
◆【深部】・・・魔獣が生息する領域の中心部。
概要:【文明の落日】から、人類が生きていける環境でなくなった、あるいは人類が捨てるしかなくなった地域に存在する、いわば巨大な魔獣の巣である。
魔獣の強さによって生息領域は自然と定められており、当然、中心に向かうほど魔獣の強さは比例していく。
主に【ダンジョン】を中心に形成されやすいが、あの日の天災によって出来た環境に棲みついた魔獣によって形成されるケースも少なくない。
深部の環境はそれぞれによって異なるが、最大の脅威はやはり魔獣である。
深部では絶えず魔獣同士の縄張り争いが繰り広げられており、そのような環境で人間が生き残るのは大変、困難である。
一定以上の実力を持たなければ、深部から生還する事も出来ず、基準として〝準英雄級〟と称される実力者が推奨される。
人類が土地を奪還するための最大の障害であり、四大クランであっても、土地の奪還は困難である。
そのため、実情は放置するしかなく、それが【大進攻】を起こす要因に繋がっているのではないか?と懸念されている。
現状における、三年間での最大の課題の一つと言われている。
補足:自然と、そう呼ばれるようになった。
◆【英雄】・・・世界でも有数の規格外の実力者。
概要:【文明の落日】以降、世界で最初の起きた【大進攻】を終息させた立役者であり、一国を滅ぼすだろう〝災禍〟とも言える魔獣と互角の実力を持った怪物達。
その実力は人間を止めていると言われる程に規格外であり、戦闘系・非戦闘系に関わらず、各々が【深部】に単独で挑める程の実力者である。
一国でも一人は確実に存在すると言われており、日本では判明しているだけでも七人の【英雄】が確認されている。
その内の四人は四大クランと呼ばれるクランを率いるリーダーであり、それ以外はクランに所属しているか、ソロである事も分かっている。
単独とはいかなくても、少人数で【深部】に挑める、【英雄】に匹敵する者もおり、そういった存在は〝準英雄級〟と呼ばれている。
だが、〝準英雄級〟の実力は疎らであり、最低限の基準として総勢100を超える大規模な魔獣の群れに壊滅的なダメージを与えられる実力がある者を、〝準英雄級〟と呼んでいる。
現状、海を越える手段が無い為、インターネットが途絶えてから外国の情報は不明であるが、少なくとも【英雄】と称される存在は確実にいるだろうと、【英雄】と呼ばれる者達は確信している。
補足:それしか言いようがないから、そう呼ばれるようになった。
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