第7話
「あるお方の考えによるものです」
佐々木が真顔で説明した。
「誰?」
「今は言えません。しかしその方の
予言によると」
「予言によると」
「あなたは近い将来、日本の
スクープ王になるそうです」
「へっ」
阿保は呆気にとらわれた
「そんなわけないでしょう」
「本当です」
佐々木がことばに力を込めた。
「ここ一週間以内にあなたは
てはじめに一つ目の大スクープ
をものにします」
「どんなスクープですか」
「それは」
佐々木の目が妖しく光った。
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