一緒に歩こうこの道を
勝利だギューちゃん
第1話
「勉強すれば、選択肢が増える」
子供の頃、そう教わった。
確かに選択肢は増える。
でも、それは間違いであることを、悟る。
いい言い方をすれば、つぶしがきくのだが、どれもこれも中途半端になってしまう。
「あれがダメなら、これでいこう」なんて、考えが甘くなる。
ひとつの道を究める事が、俺にとって大事だ。
世の中、安心安全なんてない。
親のひいたレールが安全ともいうが、その親はいつまでもいない。
そして、そのレールも途切れてしまう。
親がひいたレールなので、自分ではどうしようもない。
なので、俺は自分のこれと決めた道を、自分で歩く事にする。
「私の前に道はない。私の後ろに道はできる」
高村光太郎も言っていた。
選択肢が多いと、逆にストレスがたまる。
一つに絞った方が、道は開けるのだ。
俺の、作る道。
もしかしたら、誰も来ないかもしれない。
「一緒に歩ませて、あなたの道を」
彼女に言われる。
「後悔しないな」
「後悔しないために、お願いするの。だめかな?」
何で、俺にこだわる。
「あなたが。、転ばないとは限らない。その時、手を差し伸べる存在でありたい」
彼女の顔は、真剣だ、
正直、あまり美人ではない。
でも、その表情は、とても温かい。
「じゃあ。付いてきてくれるか?」
「よろこんで」
選択肢はすくな方が、ストレスはたまらない。
多いと、全てが中途半端。
彼女もそうだ。
俺は、この女性だけを、死ぬまで愛し続ける。
支えがあるなら、怖くない。
いずれ増える、我が子のためにも・・・
一緒に歩こうこの道を 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
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