第5.5話


占いと言えば、初め私がイメージする物は


星座占い

血液型占い

誕生月占い


くらいであった。


たかが誕生日やら血の型やらが近いからってその人達と同じ運命を辿るなんてことがある訳無いだろう。

しかも結果は見る所によって大きく異なり、どれが正しい運勢なのかわからない。

まぁ占いなど所詮気休めに過ぎないのだろう。そう思って参考程度にしか見ていなかった。


しかし、最近私がすがり付いている占いもよくよく考えてみると大差は無い。


ある日本屋で六世占術なる占いを知った。

調べてみた所、この占いでは私は今年非常に運が悪く、来年も続くという。

「とにかく耐え忍べ」と書かれていた。


他の占いだとどうなのか調べてみた。

九星気学という占いで見ると逆に非常に運が良い年なのだという。

これまでの努力が実を結ぶ年らしい。六世占術だと2年後に報われるそうだ。


このように真逆の結果が示されることもある。どの占いでも全く同じ結果というのは滅多に起きないのではないだろうか。

多分、同じ結果が示される方がおかしいのだと思う。



話は変わる。


以前馬券が当たらず気持ちが落ち込んでいた時、頭がおかしくなったか「そもそも運勢とはどうやって決まるのか?」と考えたことがある。


「頭がおかしくなったか」と書いたが、そもそも私の頭がおかしくなかった時など1秒たりとも存在しない。

それを踏まえて以下に書かれる「運勢とは?」の自問に対する私の見解を読んでいただきたい。


まず私は、自分と全く個性を持つ人など絶対存在しないと思っている。

些細な差かもしれないが他人とは必ず違いがある。まぁ当然だろう。


運勢も同じで、その日その時全く同じ運勢の人など存在しないと考えている。


どこで違いが生じると考えているのか。


それは様々な要素が絡みあっていると考えているため、「これとこれとこれ」などと箇条書きはできないが

特に重要だと考えているのが「気流」である。


どういうことか。つまり、その日その時その場所の空気の流れによって運命が変わると考えたのだ。


気流の変化はその日の天候を左右する。

空気と共に雲の流れも変化して、雨を降らせたり雷を発生させたりする。

また、流れる空気の温度によって気温も変化する。


気温や天候が急激に変わることで、自分の体調も急に変化することがある。

天気予報を見ていると「気温の急激な変化で体調を崩されないよう~」といった話を耳にする。体調が変化する要因の1つとなるのが気流の変化である。


「運の良さは健康に比例する」と言ったことがある。

理由の1つに「体調の良し悪しが判断力に影響する」という考えがあり、気流によっても判断力に影響を及ぼし、結果が変化するのではないか。

というのが私の見解である。


勿論、気流によって体調が変化するのは私1人だけではない。

人間だけでもない。他の動物も多少なり影響を受けることだろう。


競馬のレース結果が私の体調如きで変化する訳が無い。

結果を左右するのは、実際に走る馬と、馬に乗る騎手の体調である。


同じメンバーで複数回レースを行うとする。

余程実力差が無い限り毎回同じ結果とはならず、その日その時の馬の体調によって大なり小なり結果は変わるだろうと思う。

そうでないと面白くない。スポーツはなるべく結果がわからない方が面白い。


そして、その日その時のレースを勝つ馬は誰なのかを当てるのが競馬の醍醐味の1つである。

当てる為にはその時の些細な変化を感じ取る必要がある。

変化を適切に判断することが求められるのである。

なので判断力が不可欠なのだと考えている。


の、だが。


気流は急激に変化することがある。


自分が予想した時からレースが始まるまでには多少時間が空く。

その間にも気流は常に変化しているのである。


ということはレースが始まるまでに馬や騎手に何らかの変化が生じる可能性が十分にある訳だ。


自分が予想した時点では最も勝つ可能性が高いと思った馬が急に体調を悪くすることもありえる。

最も、著しく体調を崩した場合は出走をやめて、その馬が対象の馬券は払戻しされるだろうが。


要するに、馬券を当てるには自分の体調だけ気にしても意味が無いのだ。


今回の独り言はあくまでも「馬券が当たらない」ことを嘆くものである。

占いに関しては、ちょっとすがり付いた程度にしか触れていない私がどうこう言うべきではないだろう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る