第27話【こぼれ落ちて行ってしまうの】

オカシイ?よね


何か大きな事や


  大きな物を手に入れる寸前


成し遂げた直後


他にも…


スルリとその手から


こぼれ落ちて行ってしまうの


理不尽だって思う




例えば


歌手の聴力が低下.声を失う


等の病にかかる


咄家さんが声を失う


スポーツ選手が


特にそのスポーツに欠かせない


大事な箇所を


怪我したり


 


 一般の我々だってそう


仕事や成績等


 大きな何かを達成した


誉められた


 次の瞬間気づいたら


失ってたり


 それも


自分の責任の場合もあるけれど


 他人に… 何か見えない大きな力に


足元を掬われるのは


 何でなんだろう?


不思議だな…


 

 

 その不思議な力は


良い事にも発揮される訳で


 数年前


父方の祖母が亡くなった年のお盆


 父のお墓にお参りに行って


墓石の上にちっちゃな緑色のカエルが


 チョコンと乗っていた


 

その後祖母の病院にお見舞いに行くと


 祖母がじっと私の顔を見つめている


けれど瞬間私は


 祖母ではなく


父親の訴えかける表情に見えて



 祖母は静かに涙を一筋


泣きながら


 私を抱き寄せると


『今の仕事頑張るんだよ。お前はそのままでいいんだよ』



 話し方 


表情


 父を感じた


 

何より


 祖母が知らないはずの事が…


祖母の口から語られた


 父の想い



亡くなってから5年後の


 5年越しの想い


私の頑張る為の


 頑張れ無くなった時の


モチベーション



父は


 いつも私の傍にいてくれる


見守ってくれている


 

 

  大きな理不尽の中で


どうにも抜け出せずに


苦しいしている思いをしている人に


幸福は訪れてしかるべきなのに…




なんだか


 コズルク生きている


人を貶め様と


 する様な人達の方が


上手く立ち回り


 生きている様な


気がしちゃうんだ


 


 生きずらい


世の中だ


 人一倍努力して頑張っている人に


与えられる


 試練


本当に


 不思議だな…

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る