第8話【遺族 家族の気持ち】

医療従事者の子供に、医療従事者は汚いから保育園に来て欲しく無い。似たような事は学校、トラック運転手の家庭でも。愚かしい考え方をする人は 一部です大多数の人が医療従事者に感謝しています


私の父は肺がんで亡くなりましたが、治療や看護で関わった方々ほぼ皆さん親切で、昼夜問わず良くして下さました。感謝こそすれ酷い言葉を…愚かしい言葉で 人を傷つけるなんて本当に許せない事です


その考えは 確かに持っているが、理性が保たれている時や、周りの状況が見える時にはそう思えるけど、 自分が弱っている時、感情的になっている時には別の本音が出てくるものだ


父が本当の本当に、最後の日を迎えた時、最後の最後の決断をしなければならない時、 家族で意見が分かれたらしい。私はその日、介護の仕事をしていて日勤をしていた。したがって、その決定された時に私の意見は反映されなかったのだ


なぜ自分にだけは聞いてくれなかった…という思いと 仕事中、丁度父が 苦しみだした頃に、遠く離れた私は蕁麻疹と、呼吸困難に見舞われて。父が私に知らせてくれたんだ。って後で感じる事があって


家族の決断も間違ってないよな。と、思う日と、私を含めて家族皆で、あの日の決断は正しかったのか?と十何年経っても、後悔みたいなものが襲ってくる日があるのだ


父の苦しみが、和らいだのだから、良かったのだと…私自身も思えるようになって来ているように思う


その思いとは別に、医療従事者に対して沢山の患者がいる中で、一人一人に思いを寄せていたら 心が壊れるんのだろうな。と分かってはいても


マニュアル通りの説明、マニュアル通りの謝罪…

家族の心が弱っている時に、難しい言葉で『説明しましたよね?』的な上から目線な感じとか、何か事があった時に、 ただ謝罪の言葉を述べただけの感じとか…


感情的に納得出来ない事が多々あったのも確かで…

それよりもショックだったのは、父が亡くなった後、葬儀会社の人達が来て、亡くなって数時間後には葬式の説明を始めた事。 それこそ決まりであり。マニュアル通りなのだろうけど…


遺族の気持ちを考えたら…


医者、看護師、教師… 様々な職業の。自分の、家族の命を預けて託した立場の仕事の人達の対応が

どこか他人事な感じがどうしても許せない。何か事が起こった時、自分保身に躍起になるのが納得出来ないのだと思う


弱い立場、被害者の想いを汲むと自分自身が大変な事になるから何もしないのだろうか


しかし、医者、教師は特に


人に対して公平に

相手の立場に立つ人間性


が求められると思うのですが…

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