第3話【反抗期のゴメンなさい.ママ】

《辛い日々


ママの辛さを


気が付かず


ママにだけしか


当たれなかった》



辛い日々

沢山 沢山

辛く当たって苦しめてゴメンね


私が一杯一杯だった様に

ママも一杯一杯だったんだよね


『貴女は何が不満なの?私は一生懸命貴女にしてあげてるでしょ!』


うん。分かってたよ

一生懸命

自分のために頑張ってくれた事


けどね。傷付いた心が付いていかなかったの


そんな時にそう言われると

『分かってるよっ』

って


その時はね

思考回路が止まっていた…

というよりも


なんで?どうして?私が…

ずっとぐるぐる回っていて


ママ パパ悲しむね…


『早く○○たい』


そんな言葉しか考えられない状態で

ママの事やパパ弟の事まで

考える余裕がなかったの


言い訳だよね


本当にゴメンなさい


ママと

喧嘩したり

パパが

私が破いた障子を

何故か鼻歌で毎回貼り直す


姿を見てたりね


ある時からね


好きな芸能人や

歴史

読書

とかに少しずつ

目を向けられる余裕が出て来てね


現実逃避に近い位に

ノメリ込んでいってね


もう少し生きてみようかな…

って


それは

ママとパパの

無償の愛のおかげなんだよ


『この孤独は一生続くんだ』


って思って


泣いた日もあったけど


傷ついた心は治らないけれど


ずっと思春期や

反抗期の時の


気持ちのままじゃなかった


変化したんだよ


気長に待ってくれてありがとう


ママとパパのために

生きるのが


私の生きる意味


って言ったけど…


死んじゃったら


ママとパパにもう会えないもん


『嫌だ』


って思ったんだ


その方が

本音なのかもね


ママとパパの

子供に生まれて幸せだよ


本当に

辛い日も苦しい日も

ずっと

一緒に寄り添ってくれて


亡くなったパパの分も


愛してくれてありがとう


パパの分も親孝行するからね



愛してくれてありがとう


ママ

永遠に愛しているよ

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