【旧約】ビクスキ!女性しかいない異世界で虐げられてきた俺、最強の《触れた女性をビクンビク〇させるスキル》でざまぁ+成り上がり
ゴールドユウスカイ
旧約第1章 ビクンビク〇スキルは突然に
第1話 女だけの異世界でパーティから追放されてビクン〇クン
旧版を読んでも新約は楽しめます!
続きが気になる方はこちらもどうぞ!
ヒロイン2人のツーショット
https://imgur.com/292hafI
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剣と魔法が支配する大陸、レムーハ。
知的種族の99.99999%は、華奢な肉体を持つ【女性】という種族である。
【女性】は2人で濃厚接触(方法はさまざま)だけで子作りが可能で、【スキル】と呼ばれる強力な力を使うことが出来た。
この世界は、【女性】だけの楽園だった。
しかし、ごく僅かながら、【女性】とは違う種族も存在していた…
-レムーハ記 序章より抜粋-
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「ドミー、あなたは今日からパーティ追放ね」
1日中重い荷物を運んでクタクタとなっていた俺に、無常な宣告が告げる人物がいる。
【女性】で構成されるA級冒険者集団、【アレスの導き】のリーダーを若干15歳で務める【戦士】のロザリーだ。
「ど、どうしてですか…?」
「だって、【男性】の種族とか気持ち悪いし、ねえ?」
白銀の鎧に身を包み、美しいブロンドの髪をなびかせながら、ロザリーは周囲に問いかけた。
「それなー、こいつ1年間こきつかっても荷物持ち以外なんにもできねーし、まじあたおか」
「元々ロザリーさんが奴隷として買ったはずでは…まあ同意しますけどね」
茶褐色の肌が特徴的な【拳闘士】である18歳のルギャ、ローブに身を包み眼鏡を掛けた【魔法士】である17歳レイーゼもそれに同意する。
もちろん、両名とも【女性】だ。
「待ってください!」
俺は必死に弁解する。
平坦な胸部、【女性】より筋肉質な肉体、【女性】と子供が作れない、何のスキルも持っていない【男性】の一員として。
1000年に一度生まれるとされ、【女性】の奴隷として一生を終える低級種族の末裔として。
「確かに、【スキル】も持ってないし、みなさんの足を引っ張ったかもしれません…でも、1年間【荷物持ち】として頑張ってきたじゃないですか!」
その言葉に嘘偽りはない。
強力な【スキル】を保有するが肉体の頑健さはさほど無い【女性】メンバーの代わりとして、今まで【荷物持ち】として頑張ってきたのだ。
武器、食料、衣服、戦利品に至るまで、全て自分が運搬してきたのに。
ひどすぎる。
「それなんだけどさ、レイーゼが【トランスポート】の魔法覚えちゃったから、もう荷物持ちとかいらないんだよねー。ほら、やってみてよレイーゼ」
「仕方ありませんね…【トランスポート】!」
レイーゼが杖を構えてスキル名を唱えると、俺が今まで背負ってきた荷物たちが浮遊する。
「まあ、色々な動きもできますから、【荷物持ち】が1人消えても問題なさそうですね」
回転、上下移動、速度の自由な調整。
レイーゼは荷物を自由に操って見せた後、こちらを見てニヤリと笑った。
俺の苦労をあざ笑うかのように。
「てわけでさー、1年前大型クエストこなして得た大金で買ったはいいけど、何の役にも立たない【男性】なんてもういらないの」
「うっわー、ロザリーったらドミーに冷たすぎ。まじぴえん!ギャハハハハハ!」
ロザリーとルギャも俺を嘲笑う。
ぷつん。
その時、俺は今まで我慢してきた糸が切れる音を聞いた。
誰の子供かもわからぬまま捨てられ、奴隷として各地でこき使われ、やっとまともな主人が見つかったと思えば捨てられる。
それが、俺の人生?
「うわあああああああああああ!」
気がつけば、ロザリーに向かって飛び出していた。
拳を握りしめ、殴りかかろうとする。
レイーゼもルギャも、突然の事態に立ちすくんでいる。
後もう少しの距離だ。
「甘いわよ。【インパクト】!」
しかし、俺は直前で弾き飛ばされる。
ロザリーが剣を抜き、スキルを発動したのだ。
俺の体は数メートル先まで吹き飛び、地面に叩きつけられる。
「・・・ガハッ!!!」
声にならない声が出て、全身に鋭い痛みが走った。
「奴隷風情がいいご身分ね」
「まじありえない、ひくわー」
「窮鼠猫を噛むと言います。油断は禁物ですよ、ロザリー」
気づけば、ロザリー、レイーザ、ルギャの3人がそばにいた。
仰向けに横たわっている俺を見て、ニタニタ笑っている。
「や、やめてくれ」
「今更遅いのよ、ドミー。最後に、アレでも拝みましょうかね」
ロザリーは俺のシャツへおもむろに手を伸ばすと、なんと脱がせようとした。
「やめろ!離せ!」
「ルギャ、こいつ抑えといて」
「なしよりのありだわー。【バーサーカー】」
なけなしの抵抗も、肉体を強化したルギャのパワーに抑えられる。
そしてー、
「ふーん、これがねえ」
「いつ見ても不気味です…」
「潰してもよき?」
俺は上半身を露にされ、腹のあたりをまじまじと見つめられる。
【男性】の筋肉量が実現する肉体的特徴、【シックスパック】である。
だが、【スキル】を持たない俺にとって大して意味をなさない。
俺は恥ずかしさで泣きそうだったが、何もできなかった。
「・・・面白いわね」
ロザリーは、少し顔を赤らめているように見えた。
【シックスパック】にゆっくり手を伸ばし、触られる。
「んっ…思ったより硬い」
他の2人よりも、興味深く感じているのだろうか。
だが、やがて興味をなくしたのか、手を離した。
「…もういいわ、レイーゼ。【トランスポート】でゴブリンの森にでも放り込んでちょうだい】
「恨まないでくださいね。ドミーさん」
俺の肉体は、まるで羽でも生えたかのように浮遊する。
「いやだ、助けてくれ!」
懇願も無視され、3人の姿はみるみる小さくなっていった。
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