弱気MAX令嬢なのに、辣腕婚約者様の賭けに乗ってしまった
小田ヒロ/ビーズログ文庫
プロローグ
プロローグ
まだ寒さの厳しい新年の
今年度は国王の長子、フィリップ王太子
「アメリア・キース
その王太子が
「え? なぜ今日?
私、ピア・ロックウェル
手にある
王太子殿下の
ああ、
そしてその後ろには、名だたる名家のご子息たち──
そう、だらだらとバラバラと……。
ゲームでは、
「ふーん。ちょっと時期は早いけど、ピアの予言どおりになったね」
「きゃっ!」
私の横にいつの間にかその宰相の息子、ルーファス・スタン侯爵令息が全く
「
「な、な、な、なんてことを!」
同じグラスで飲むなんて家族でもありえない! あまりに親密な
黒のスーツという地味な
その色はルーファス様の瞳の色、エメラルドグリーン。私の
婚約者同士という私たちの関係は特に秘密ではなく、国王陛下の許可もいただいているけれど、こうして人前で並び立つのは入学前の王宮での、子ども時代のお茶会以来かもしれない。あの時もすぐ帰ってしまったし……。観劇の時は
グラスをテーブルにコトリと置くと、ルーファス様はしなやかなしぐさで前世風に言えば壁ドンし、私の
ルーファス様は
鼻筋の通った
「ピアの予言どおり、王太子殿下は婚約破棄をした。でも私はあの場にいない。ピア、
ルーファス様はクスッと
……どうしてこうなった?
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