第7話 お盆の話題は…

 昨日は、お盆。

 十四日はお盆でも、送り盆。

 お墓にお参りをしてから、夜にお経をよみ、川へ行って、ご先祖様をお送りします。

 その夕食のことです。


 私の実家でうちの主人と、両親とでテレビを見ながら食べていました。

 番組は、この時期には定番の怪談話。

 その時も、男性の不思議な体験が語られていました。

 すると、母が

「似たような話があったんよ」

 と突然話を始めました。

 今年のお盆は、母の不思議体験はないのだと思っていたら、ありました。

 私としては、前からじゃなくて、後ろからボールが飛んできたような気持になりました。まあ、そんな例え話はさておき、母の話です。


「おばあちゃんの弟さんが亡くなったときのことなんやけど。体調悪くして寝込んでいたおばあちゃんには言わずに、弟さんの危篤の知らせを聞いて、行ってきたんよ」

 覚えてる?と母に聞かれて、私は首を横にふった。

 何年前のことだろう。祖母が亡くなってもう七年になる。

 それよりも前のことだから十年ぐらい経つかもしれない。

「亡くなりはって、お葬式の日取りとか聞いて帰ってきたんよ。それで、おばあちゃんに、

『ちはるさんのことなんやけど、』って言ったら、なにも言ってないのに

『死んだんやろ』って言うねん。で、びっくりして

『なんで、知ってんの? 電話あった?』って聞いたら

『ちはるが、こっちに来たさかい』って教えてくれたんよ」

「じゃあ、枕元に立ったってこと? おばあちゃん、寝てたん?」

 どんな状況だったのかと、不思議だったので私が聞くと、

「さあ、そこまでは……。ただ、『来た』としか言ってなかったな」

 ちょっと、ビックリしたことだけ覚えてると、母は言った。


 それ以上、母に聞いてもわかりませんでした。

 ただ、祖母のところへ弟さんが来られたのは、仲が良かったのかな、と思いました。兄妹の多かった祖母のところへは、その亡くなられた弟さん以外にも電話が来ていたので、頼りにされていたんだろうな、と今年のお盆は、亡くなった祖母に思いをはせました。

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