騎士《ナイト》は今日も罪をつくる

とも☆ちき

第1話 生徒会権力に屈しました


夕暮れの放課後。

橙色に窓越しに照らされる教室に、俺はひとりで残っていた。



本を読んでいたら、いつの間にか教室には俺しか居なくなったらしい。



この教室には、、、というかこの学園には俺と友達になろうなんてヤツはいない。



だけど別に、苛められている訳じゃない。



ただ、俺には敷居が高すぎるこの超お金持ち学園にわざわざ通う為に普段は2つもバイトをしている。



その為、友人など作るヒマも無く、、、いや、ただ俺が陰キャだからかもしれない。



だから、俺を構おうなんざ友達は━━━━。





居た。




俺がわざわざこの敷居も格式も学費もバカ高い学園に通う理由もコイツだ。

本の向こう側、教室の入り口に立って、なにか物言いたげにずっとコッチを向いて口をパクパクさせているひとりの女生徒。



その女生徒の一言から、俺の学園生活は一気に濃くて、騒がしいものへと変貌していった。



『あ、あのね、、、その、、、にっ逃げてツカサ君!生徒会長があなたを探してるわ!!』



『なにっ!?あの生徒会長が!?』



誰もがその名を気けば震え上がる、"鉄の魔女"こと、須藤王花スドウオウカ。我が校とグループ姉妹校のすべての統括と秩序を任された政治と警察をまとめたような権力を持つトンデモ機関のような白咲学園生徒会執行部のトップだ。



『見つけたぞぉ黒羽士クロバネツカサぁ・・・生徒会執行部だ。おとなしく我が生徒会室に来てもらおうか。』



執行部メンバーらしき女生徒3人と取り巻きの男子を従えて、須藤王花はジリジリと忍び寄る。



なぜ、俺は探されていたのか。

なぜ、こうも威圧感たっぷりに取り巻きを従えた"鉄の魔女"は俺を生徒会室に連行しようとしているのか、まったく俺にはわからないが、過去に生徒会室に連れていかれたもの達がどうなったか、、、くらいは知っている。



ただたまたま風でめくれた女子生徒のスカートの中を、これまたたまたま居合わせた男子学生が見てしまったということで、"風紀が乱れる"との大義名分で姉妹校に転校島流し、学園のグランド脇に植樹されている桜の木の枝を誤って折ってしまったサッカー部の名物キャプテンも、問答無用で姉妹校に転校島流しされた。

些細な理由で生徒会長の権限で退学させられたやつも何人かいる。

俺は今、白咲学園を去るわけにはいかない。



なので、とりあえずここは、、、




逃げる!!!!!



『うおおおおおおっ!!!!どっけぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!!』



俺は机やイスをひっくり返し、教室の入り口をふさぐ取り巻きの男子共に体当たりするとそのまま突飛ばし、勢いよく廊下へ飛び出した。



と、そこにはさっきこの凶事を教えてくれた幼なじみ、南川千影ミナミカワチカゲが立っていた。



『行くぞっ!!』

『ちょ、えっ!?ええーっ!?』



俺はなぜか勢いのまま、千影の手を取っ手しまった。

そして、生徒会室とは反対に向かって全速力で走り出す。



俺もたぶん教室の誰もが認める陰キャであることは自覚しているが、それは千影も変わらない。

"俺が逃げるきっかけをつくった"として、千影が罰を受けるのは胸糞わりぃ。

まだ残っていた生徒たちを驚かせながら、俺たちはひたすら追っ手から逃げる。



『ツカサ君!!隠れるんだったら、あっち!』



千影は手を引かれ、振り回されながらも俺に指示を出す。

コイツも俺と同じでひとりが好きな性格だ。

きっといい隠れ場所、つまりひとりになれる誰もが知らない場所を知っているのだろう。

いやなに、超お金持ち学園の無駄にだだっ広い校舎だ。

そんな場所があってもまったくおかしくない。


『わかった!!どこか隠れられる場所を知ってるんだな!?』

『うんっ。あそこならきっと見つからないからっ!!!あっ、次右っ!!』



千影の指示に従い、ひたすらに逃げる。



『見つけたぞ!黒羽士クロバネツカサぁ!!!』



逃げる。



『あっちに居たわ!男子達、追って!!』



逃げる。

逃げる。

逃げる。



『なぁ千影!なんで俺追われてんのっ!?』

『しっ知らないわよ!!それよりあそこ!あの壁よ!色が少し違うところ!!回転扉なの!!』



またひとつ、なぜ回転扉なんてモンがあるんだよっ!!て謎が出来たが、ウダウダ考えてもいられないようだ。


『よしっ!飛び込むぞっ!!』



DON!!!!



俺たちは躊躇することなく回転扉に飛び込んだ。



『イッてててて、、、ふぅ、、しかしなんとか逃げられたようだな。』





『そうね、、、』



心なしか、千影の返事がそっけないものに聞こえた。

まぁ、陰キャだからそんなもんなのかも知れないが、俺たちは幼なじみの腐れ縁だ。

二人の時の会話はもうちょっと弾んでいたような気もするが。



ま、いいか。



『それにしても、真っ暗だな。窓も無いみたいだし、、、えーと、電気のスイッチはっと。』



窓も無く、真っ暗でなにも見えない。

少しの光もない空間で、俺は壁を伝いながら電気のスイッチを探す。



『無いわ、、、そんなの。』

『え?』



『だから、無いのよ。そんなの。』



少し冷たい、あまり聞いたことのない低いトーンで千影はそう言い放った。



『いやいや、部屋なんだから照明くらいあんだろ。窓は無いようだけど、、、』



『照明はあるけど、スイッチはないの。だけど心配することは無いわ。もうすぐ来るだろうから。』



千影はそういうと、なにかをガサガサ取り出しているようだ。

真っ暗闇で明かりが灯ったことで、それがケータイだったことがわかった。



『はい、、、えぇ、、、黒羽士クロバネツカサを拉致しました。クイーンの部屋で待機しております。』



!?



『お前、今なんつった!?俺を拉致したって、、、』



『言った通りよ。ほら、来たみたいね。』



オドオドとしたいつもとは違う、淡々とした口調で千影がそういうと、ちょうど走ってきた誰かが回転扉の前で足を止めたようだった。



『まさか、千影、、、あの扉の向こうに居るのって、、、』



『そのまさかよ黒羽士クロバネツカサ!』



DON!!と勢いよく蹴られた回転扉が1回半回ったところで取り巻きたちに止められる。



そこにはやはり、白咲学園生徒会長、"鉄の魔女"こと須藤王花が仁王立ちしていた。




『シャドー、、、よくやったわね。執行部員どもに生徒会室に戻るよう言ってちょうだい。』



千影に指示を出すと、顔認証センサーらしきもので、照明を点ける。



『、、、はい。クイーン。』



『シャドー?クイーン?何だよその呼び方?厨二病か?それになぜ生徒会おまえらが俺を追いかける!?俺はお前らに追い回されるようなことはなにも━━━━。』



ないことはない。

この学園はバイト禁止だ。

社交の世界を生き抜く為、"幅広い知識"と"深い教養"、さらには"次世代を背負う為の気力と忍耐"、"未来を見据える判断力"を鍛えるため、学園生活に集中する、というのが学園の理念だ。

まあ、そもそも金持ちのボンボンばかりが集まる学園だ。

隠れてバイトしてるのなんざ、俺くらいのもんだろう。



まさか、バレたのか!?



『クイーン、全員追い返しました。この部屋には私達3人だけです。』



回転扉に着いているあり得ないサイズの大きくて頑丈な2つの鍵をガチャリと閉めると、クイーンと呼ぶ生徒会長に合図を送る。



『、、、そう。ありがとうシャドー。じゃあ、もういいわね?(ハァハァ)』



『はい、問題ありませんわ。私も、ももももう、我慢、、、出来ませんわ(ハァハァ)』



『我慢出来ないって、お前ら、、、』



ふぅーっと息を吐く二人。



『ツサカきゅん!!🖤』

『ツーちゃん!!🖤』



二人の態度が一変した。

"生徒会長"須藤王花はすでに"鉄の魔女"という通り名はまったく感じられないほどモジモジしながら乙女パワー全開!という感じで俺を見つめ、陰キャのはずで、さっきまで冷めた感じを出していた幼なじみ、南川千影は目を潤ませ、恥じらう乙女となっていた。



『な、なに。二人とも普段と全然違うんだけど、、、俺、なんかした!?』



『あなたはとんでもない罪を犯したわ。私たち二人の━━』



『『乙女心コイゴコロを奪ったんだからぁ!!🖤』』



『お、覚えがない、、、です。』



本当に覚えがない。

千影にはそりゃあ、多少の恋心を抱いたこともあるが、、、いや今でもそう、なんだけど、須藤王花に関してはマジでわからない。



『ツカサきゅんには覚えが無くても、私たちにはあるのよ!!ねっ、シャ・ド・ー🖤』



『はい、クイーン。クイーンのおかげで、我慢に我慢を重ねた想いを、今伝えることが出来ましたわ🖤』



な、なにを言ってるんだコイツらは。

まったく状況が理解できない。

頭が追い付かない。



『あの、突然過ぎて、、、あー、あの教室から追いかけられた時くらいから、、、なんですけど。』



『あー、、、ごめん、ツーちゃん。あれには事情があるの。』



『ツーちゃんて、お前それ、昔の呼び方━━』



『あ、うん、ごめん、、、やだった?』



『い、いや、、、懐かしいなって///』



『ちょっとぉ、独り占めはしない約束よシャドー?私が説明してあげるわ。私たち二人は格式高い白咲学園グループの生徒会をまとめるトップ・オブ・生徒会、"SGB"白咲グループブレインズの会長とそのメンバーよ。当然、そんな私達が恋愛なんてしていたらSGBは愚か、グループ校の生徒みんなに示しがつかないわ。なにより、規律により私達自身が罰されてしまう。だから、合法的にこの部屋で3人だけになれるようにシャドーとひと芝居打ったって訳。』



『クイーンはSGBのトップ。"鉄の魔女"と言われるのも、冷静さと厳格さを常に生徒たちに見せつけておく必要があったからよ。』



なるほどね。

好かれる理由はわからないが、立場上"お忍び"じゃないといけなかったのはわかった。



が、まだ謎はある。

ここはひとつひとつ解決しようじゃないか。



『あの、なんでクイーンとかシャドーなんですか?普通に呼びあえばいいのに。SGBにはコードネームがあるとかですか?』



白咲学園の生徒会は"白咲学園グループ内において、政治と警察の役割をこなすトンデモ機関だ。

コードネームがあったって、おかしくない。



『そうね、そんなところよ。だから、今日からツカサきゅんはナ・イ・ト🖤』



ん?



『どうして俺がナイトなんですか?』



『うちの生徒会メンバーのコードネームは、みんな名前から来てるのよ。私は須藤王花スドウオウカ。つまり、クイーンね。シャドーは南川千影ミナミカワチカゲ、影だからシャドー、役職にもぴったり合うからそうしてるの。』



『それに、私たちはクイーンの命令で傘下の学園に紛れ込んで任務を遂行することもあるわ。名前を知られたら面倒だから、偽名を使ったり、仲間同士はコードネームで呼び会うのよ。』



な、なるほど。なにこの危ない人たち(汗

なんか無理やり納得させている自分がいる気もするが、このままじゃ話が進まない。

てか、千影の役割ってなんだろう?

シャドー、、、だから暗躍するような、探偵のような探りとか、諜報のようなもんなのか。


『で、俺にそのコードネームを教えたってことは、俺になにかをしてほしいってことですよね?』



『あらさすが、察しがいいわねツカサきゅん🖤ツカサきゅんは騎士ナイト、つまり私たちのボディーガードや学園グループ校にはびこる不穏分子を駆逐してほしいのよ。まぁ、ボディーガードは私とシャドーがツカサきゅんとイチャイチャするための建前なんだけどねー🖤ねー、シャドー🖤』



『はいー🖤はうーっ///これで私、ツーちゃんと遠慮なくイチャイチャできるんですね!クイーン、、、(は、いるけれど)もう、一生ついていきますわぁ///』



なんか、(陰キャだったはずの)幼なじみと(トンデモ)生徒会長が手を取り合って舞い上がっている。

普通なら、女子ふたりから告白されたらこちらもまんざらではないと思うが、俺はくすぐったい気持ちと『騎士ナイト』をやれって言葉が頭のなかでぐるぐるしていて、なんとも素直に喜べないでいた。



うーん、、、この状況をどうしたものかと考えていると、俺はあることに気付く。



『あ、あの、なんなんスカ、、、この部屋は、、、』



二人のキャラが強烈過ぎてこの異様な空間に気付かなかった。

やけにバカでかいテレビモニターが設置されており、白咲学園の至るところが写し出されている。

そのメインモニターの回りにも無数のモニターが設置されており、おそらく白咲学園グループの各々の学園内であろう映像を写し出している。



そして、その全てが見える正面に軍事指令室にあるかのような机が置いてあり、まるでここは、、、『エ◯ァンゲ◯オン』の『ネ◯フ指令室』の世界みたいだ。



『ミサトさ、、、じゃなかった、会長、この部屋ってなんなんですか?まるで軍事施設じゃないですか。なんでこんな部屋が━━』



机の上に置いてある『SGB特別指令室長』と書かれたプレートを指先でツーっとなぞると、生徒会長は静かに微笑んだ。



『この部屋は生徒会メンバーでも選ばれた者しか入れない、特別な部屋よ。そうねぇ、軍事とまではいかないけれど、白咲学園をはじめ、グループ学園で起きた様々なトラブルを対処、または不穏分子を排除する、いわゆる"工作員"たちの集う場所、、、とでも言っておきましょうか。』



『ちなみにメンバーは現在4名。指令のクイーンをはじめ、シャドー、、、つまり私は密偵、他にあらゆる不穏分子の排除をするガーベイジゴミ回収、クイーンと連携をとりながらグループ学園の生徒会長たちに指示を出してまつりごとを支配するポリテ、、、ツーちゃんは5人目。騎士ナイトになるわ。』



生徒会長と千影の説明を聞いて、俺は確信した。

なんだかとんでもなくめんどくさくてヤバいもんに巻き込まれようとしている。





よし、ここは俺自身の防衛本能にしたがおうじゃないか。




『千影、それに生徒会長、、、ゴメンナサイ!俺には無理ですよ。普段はバイトがあるの━━━━━━━━でぇぇぇぇぇっ!!?』



ヤバい。

ヤバい。

ヤバい。

ヤバい。


これはヤバい、つい口を滑らせてしまった、、、

千影はともかく、よりにもよって生徒会長の前でだ。


せっかくここまで何事もなく自分の仕事を全うしてきたのに。

ここでリタイアしたら、千影の親父に言い訳が出来なくなるのに。



『へぇー?、、、そう。ま、知ってたけどね☆』



『へ!?』



生徒会長は一瞬、わざと"鉄の魔女"らしい凍りついた表情をしてみせたが、その表情はすぐお茶目女子に変わった。



『ツーちゃん、これは断ることの出来ない駆け引きなの。クイーンはツーちゃんがバイトを二つ掛け持ちしてることを知ってる。だけど、"騎士"ナイトとして私たちと共に行動するのであれば、見逃すといってくださっているのよ?』



千影までシャドーとしての冷たい表情で俺を追い込んで来やがった。

でも俺を見つめてる間、口許がニヤついていて、それを隠しきれていない。



(俺がバイトして頑張ってんの、アンタの為なんですけど!!)



なんて、言える訳がない。



『バイトしないと学費を払えないって件なら心配要らないわよ?事件を解決する毎に学園からあなたに100万が支給されるわ。それに、ツカサきゅんがシャドーのお父さんから頼まれている仕事もシャドーの近くに常にいられる環境のほうがやりやすいんじゃない?』



『っ!?』

『えっ、パパっ?』



生徒会長は俺と千影の親父しかしらない約束の話を何故か知っているらしい。

だけど、これは誰にも知られたくない、知られてはならないシークレットミッションだ。



『な、なんの話ですか?』


声がうわずってしまった、、、。



『隠さなくてもいいわ。シャドーのお父様は我が財閥の重要ポストにいらっしゃるのよ?私が聞けば、なんでも答えてくれる、とっても優しい紳士な方。どうやら、シャドーも知らないみたいだから教えてあげるけど、ツカサきゅんはシャドーのお父様とある約束をしているのよ。』



『約束、、、ですか?』



少々困惑している千影と、驚きが隠せない俺たちをおいてきぼりにして話をどんどん進めていく。


『シャドー、ツカサきゅんはあなたを"ある目的を持った男子たち"から守るためにあなたのお父様が送り込んだ人なのよ。でないと一般階級の庶民ではとてもこの学園には入学できないわ。しかも、この話にはツカサきゅんにもメリットがあるようになっている。そう!!『もし守り抜くことが出来れば娘はお前にやろう!』という見返り条件がついているの。ある男子たち、というのは家業が傾き、政略結婚によって持ち直したいと考える家系の御曹司たち、、、。あなたのお父様はあなたをお金の為の道具にしたくなかったみたいね。』



『あへ、あひっ、、、ぐひひ。むむむ、娘をお前にやろうだなんて、、、お、おおおお父様、、、ナイスですわ🖤』



鼻血をたらしながら興奮している千影を見ていて、なんだか俺も恥ずかしくなってしまった。(というか、ちょっと引くぞお前)

千影に全てを知られてしまった。




めっちゃ恥ずかしっ!!!!

でも、正気に戻った千影が今の千影を見たらきっと、、、

もっと恥ずかしっ!!!!



『あ、ちなみに私もシャドーと一緒に守ってもらうことにしたわ。シャドーのお父様と私のお父様はもっちろん了承済みよ!つ・ま・り、守り通すことが出来れば、私たち二人ともツカサきゅんのも・の・よ🖤、、、で、やるの?やらないの?わたしたちの騎士ナ・イ・ト🖤』




ある意味では"鉄の魔女"は正解だ。

この人はきっと、一度決めたことは頑なに押し通す。



それにきっと、



『断ったら、バイトの事は?』



『当然、おおやけにして当然退学してもらうわ。そしたら、シャドーのことも守れないわねーふふん♪』



やっぱりそーだよね。

しっかり鉄の魔女じゃねーか。



『ツーちゃんは断りませんよ♪バイトやめてもこの学園でやっていけるし、パパたちのミッションをクリア出来たら私たちをお嫁さんに出来るんですから///それに、もし断ったら、私、、、ヤンデレモードが発病しますし、、、へへ、、、へへへ。』



お前、シャドーじゃねーのかよ。

もっと気持ちを隠し通しなさいよ。



まったく。

こうなったら仕方がない。



ミッションを成功させる為にも、ここは引き受けるしかないだろう。



『、、、わかりました。やりますよ、騎士ナイト。あの、よろしく、お願いします。』



とたんに二人の顔がぱあああっと明るくなった。

ついに俺はトンデモ生徒会長の生徒会長権力に屈してしまった。



くっそー!!こうなったら、騎士ナイトを絶対成功させて、生徒会長も千影も俺のモンにしてやるぜ!!




















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