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「三年が経ったら、私。あなたが殺してくれると思って。待ってたのよ」
車の中に、声をかける。
「会いたかった」
ブラインドミラー。中の様子は、分からない。
「顔を見せて。いつものように、私を抱いて」
ミラー。動かない。
「あなたの腕の中で、死にたいの」
動かなかった。やはり。自分なんて、彼の中では、もう、いらない存在だったのかもしれない。
「ばかね。私。本当に」
自分のこめかみに。銃を当てた。
本当はあなたに、殺されたかったけど。
あなたが求めるなら。
私は、綺麗なまま、死ねる。
それだけで。
ブラインドミラー。何かが、反射した。同時に、叫び声。
その方向に銃口を向けて。
撃った。
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