第28話 属調と下属調

属調、下属調について。ぞくちょう、かぞくちょうと読みます。属調というのは、完全5度上の調のことです。長調の属調は長調、短調の属調は短調です。例えばハ長調の属調は、ト長調です。イ短調の属調はホ短調です。それでは下属調はというと、完全5度下の調のことです。長調の下属調は長調、短調の下属調は短調です。例えば、ト長調の下属調はハ長調、ホ短調の下属調はイ短調です。さて、その他に、同主調というのもあります。同じ音で始まる長調から見て短調、短調から見て長調です。ハ長調の同主調はハ短調、イ短調の同主調はイ長調です。属調、下属調、同主調、前回説明しました並行調は、クラシックの古典的な形式の音楽では、調が、変わる時によく使われます。近親調、近い、親しい調という字を書いてきんしんちょうと読みます。属調や下属調は、調号の数が1つしか変わらず、転調といって、調が変わる時に便利です。また、移調という言葉と移旋という言葉もあります。移調、読み方はいちょうというのは、同じ旋律や和音等を、全くそのまま、違う調にすることです。移旋、読み方はいせんといいますが、移旋は、同じ旋律を、同主調に移調することです。移旋は、長調なら短調、短調なら長調に変化します。

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