畑仕事中にタイムスリップ

@noritaka1103

第1話

まだ暑さの残る9月下旬、野菜の収穫の為、畑に向かった。

畑の広さは戸建て2軒分くらいと広くはない。

野菜の収穫の途中、昼休憩で端に寄った際に雑草を埋める為に掘っておいた穴に誤って転落してしまう。

その時、打ち所が悪かったのか一時意識を失ったがすぐに意識を取り戻した為、騒ぎになることはなかった。


しかし、意識を完全に取り戻した際にいつもとは違う妙な違和感を感じた。

いつも見慣れている景色と違うように感じ、一瞬戸惑った。

最初は打ち所が悪かったせいで幻覚か何かを見ているんだろうと思い込んでいたが、しばらく経っても変わらないので、その後現実と確信する。


周りの景色こそ違ったものの自分の居る畑や自宅はある。ちょっと違うとすれば自宅外装が綺麗な点くらいでそれは特に気に留めなかった。


そして、畑仕事が終わり帰宅すると家族から「あ、あのどなた?」と聞かれ、再び困惑。

この辺りから徐々に周囲の異変を感じ、「もしかして、過去に来た?」と思うようになった。

あいにく、畑仕事の道具しか持ち合わせていなかった為、今の日付や時刻が一切分からず、山に囲まれている環境下である為、人通りも無く、通行人に聞くことがまず難しい状態。

この日は結局、畑の小屋の中で一夜を過ごすことになった。

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