第139話☆ 初ダンジョン『パレプセト(Πάλεψέτο)』(蔓山猫との出会い)


 大扉をくぐって中に入ると、そこは石壁に四方を囲まれたホール状の空間になっていた。

 天井も同じく石壁で、外と同じように呪文が彫りこまれている。こちらにも両壁に屋台がいくつかあり、中央にはテーブルがいくつか並べられていた。

「なんだかフードコートみたいだな」

「何度も出入りするとその度に入場料を取られるだろ。だから外に出なくても、中で最低限の物資をまかなえるようになってるんだ」


 ふーん、じゃあここで寝泊りとかするのかな。

 そういや、ここで商売やってる人、昨日はこっちに泊まったらしいとか言ってたな。ああやって店出してるのかな。


 正面にまた扉があったが、こちらは閉まっていた。その扉の右側に屋台ではなく、石壁の部屋が突き出るようにあった。ドアの上のプレートに『管理室』と書いてある。

 扉の横にいた係の男に入場プレートを見せると、おもむろに壁のレバーを引いた。ズリズリと地面のレールの上を車輪が転がって、重そうなドアが開いていく。同時にドア向こうの鉄格子がするすると上に上がっていった。

「戻るときは内側から、横のレバーを引いてくれ」

 俺たちが中に入るとまた同じように音を立てながら、閉まっていくドア越しに係の声が聞こえた。


 そのまま四方を灰色の石壁に囲まれた、大人が2人並んで歩けるくらいの通路が右横に続いている。それを数メートル、突き当りまでいくと今度は急に左に曲がってまた通路が伸びている。

 そんなジグザグを3回ほど繰り返していたら、やっと通路の向こうに扉と鉄格子が見えてきた。


「なんだか、山道みたいにワザとジグザクしてるんだな。もっとストレートに短くても良さそうなのに」

「これは魔物の侵入を少しでも遅くするためだ。各曲がり角に仕掛けがしてあるのに気が付かなかったか?」

「えっ、そうなのか?」

 俺は戻って曲がり角の辺りをあらためて観察した。すると角の天井の部分に薄く溝があるのが見えた。よく見るとそれは溝ではなく、石の板が引っ込んでいるのだとわかった。

 つまり落とし戸が降りてきて、通路を封鎖してしまう仕組みになっているらしい。


 出口には鉄格子の横にレバーがあった。これを下に引くとギリギリと音をたてて、鉄格子が上がっていく。扉は鉄格子が半分以上あがってからやっとズリズリと動き始めた。

 

 出た所は雑木林というか森の中だった。

 雑多な樹々のすき間を明るい光が射している。見上げると太陽が枝葉の間から顔を出していた。


「あれ、なんで太陽が見えるんだ? ここはダンジョンなんだろ。それともあれはダンジョンの太陽なのか?」

 手で目をかばいながら見る発光する光は、外の太陽そっくりだった。

「あれは同じ太陽だ。ここはダンジョンと言っても外フィールド型、丘に出来た森の中だからな」


「えっ、ダンジョンって洞窟とか、地下とかじゃないのか?」

「確かに元々は地下牢を意味する言葉だったようだが、ここでのダンジョンは一種の亜空間を指すと本にもあっただろ。それが地下空間か地上かの違いなだけだ。条件が合えば水の中にでもどこにでも出来るぞ」

 そうなのか。だけど普通の森とどう違うんだろう。ラーケルの黒い森だって魔素が濃くて、魔物が結構いたんだが。


 目の前には樹々と茂みの中を、一本の土道が奥へと伸びていた。こんなとこも普通の森の道のようだ。

 後ろを振り返ると今、通ってきた扉とそのまわりから左右に伸びる石壁が、ずっと高くそびえている。


「あれ、レバーがない」

 扉のまわりに開閉の為のレバーらしきものがなかった。

 地面に隠してあるのかと思ったが、そうではないようだ。

「外にレバーなんかあったら、魔物がいじって開いちまうかもしれないだろ。だから開閉装置は中にしかないぞ」

「え、じゃあ戻る時どうするんだ? どこかにインターホンみたいなのがあるのか??」


「こうすればいいんだ」

 そう言って奴が扉の左端に手を触れた。そこには四角い横スライド式のフタが付いている。それを開けると向こう側に格子戸のすき間が見えた。

「ここから手を入れてレバーを引くんだ。さすがに普通の魔物はそこまでやる知恵はないからな」


「ふーん、ちゃんと考えてるんだな。だけどオークとかゴブリンだったら、それぐらい分かるんじゃないのか?」

 あいつらはなんたって元人間だから、それくらいの知能はあるだろう。

「こんな人里近くのダンジョンに、あんな奴らを棲まわすと思うか? それこそグリーンドラゴンより危険な存在になるぞ」

 ああ、そうか。あいつらは人間の天敵なんだった。もし人里に来たら真っ先に人を襲うだろうからなあ。


 それにしてもやっぱり地図とか欲しかったなあ。目の前の道を見て思った。

 本当はハンターギルドのカウンターで、ここのダンジョンの地図が売っていたのだ。俺が買おうとしたら奴に、初中級クラスにそんなモノは要らないと止められたのだ。

 おかげで俺はなんの事前情報もなしに、ここにやって来させられてしまった。

 奴に言わせると、初めての場所は余計な知識なしに行くのがいいという。そのほうが新鮮な気持ちで感じる事が出来るからだと。

 そういうのは観光地だけにして欲しいもんだ。

 それにそういうのは建前であって、本当は想定外のことに出くわした時の対処法を学ばせたいのだと、俺は思っている。こいつはそういう奴だ。


 とにかくここにいてもしょうがないので奥に進むことにする。

 探知の触手を出して気が付いたが、外とは確かに感触が違う。

 魔素が違うのはすぐに分かってはいた。

 雨上がりの森林特有の匂いというか、青臭い匂いが鼻先に漂ってくるのだ。樹の匂いというより葉っぱの匂いだな。


 だが、その匂いよりもこの感触だ。

 なんというか、ユラユラとした蜃気楼というか、妙にこころもとない感じがする。

 あの黒い森でも魔素の乱反射に悩まされたが、空間的にはすっきりしていた。

 それがここではまるで水の中を動くような手ごたえさえあるのだ。


「わかるか? 感覚が違うだろ」

 俺が立ち止まっていると奴がすかさず訊いてきた。

「ああ、確かに妙な感じだ。なんだか水の中で手を動かしているような気分だ」

 いつもすんなりと伸ばせる探知の触手が、少し重くてやりづらい。多分距離も落ちているはずだ。


「だろ。転移するともっとわかるぞ。ちょっとあの二股に分かれている樹のところまで跳んでみろ」

 奴が顎でしゃくった方向には、道の左側に途中から2本に分かれて伸びている樹があった。その根元まわりは根っこはあるが、低い草が生えているだけである。目測でも15mあるかないかで、本来なら余裕しゃくしゃくの距離である。


 が、転移した瞬間、あやういと感じた。

 辺りを包んでいるブヨブヨとした感触が、足元にもあったと言ったらいいのだろうか。海に浮かべたビニールボートの上でジャンプしたような感覚が一番近いだろう。

 おかげで出現したときに、思わずその樹の股部分にぶつかってしまった。

 危なかった。

 俺はしっかり立った体勢で跳んだのに、出た時は斜めによろめいた恰好だった。樹が二股に途中から分かれてなければ、もしかすると樹の中に頭を突っ込んでいたかもしれないのだ。


「どうだ、分かったろ。空間の歪みが」

 ニヤニヤしながら奴がすぐそばにいた。

「ああ、ちょっとヤバかったな。もう少しで樹と同化するとこだった。なんか足元がしっかりしないというか、着地先も不安定だし」

「まだここは軽い方だ。もっと歪みが強いとこはいっぱいあるぞ。渦を巻いてたり、膨張伸縮を繰り返してるとことかな。それがランダムに起こってる場所とか。

 ここは軽く揺れてるだけだから、まあ初心者向けだな。すぐ慣れるだろ」

 そうなのか。なんだか初めて習得したときに戻ったみたいな感覚だ。


「じゃあこの道を転移しながら行ってみるか」

「え、いきなりか?」

「まわりに障害物がないのは道くらいだろ。それにここで転移が上手くいかないと、万一魔物に襲われた時に、対処しづらいぞ」

 うう、確かに俺の戦闘の大半は、この転移に助けられている。今まで自分の実力以上の魔物になんとか対処出来たのは、この特殊ワザのおかげだ。

 他にも酸欠魔法とかはあるとはいえ、やはり防御としての役割は大きい。

 仕方ないので辺りに人がいないところを確認しながら、しばらく転移を繰り返す事にした。


 途中、二十歳はたちそこそこに見える、ベーシスと獣人の女の子2人組に出会った。

 彼女たちはあちこちに罠を仕掛けている最中だという。もちろん人が引っかからないように、こうして目印は付けてあると、赤い紐を見せてくれた。

 確かにこんな不特定多数の人が入るような場所で、罠なんかあったら危険だもんな。


 だが、こうやって目印をつけていくのはまだ良心的な人達で、中には自分たちにしか分からないように、付けていかない不届き者もいるそうだ。

 ヘタに目印なんかあると、不自然なモノに獲物が警戒するという理由で。


 そしてダンジョンの恐いところは、それで被害にあってもやられ損になるというところだ。

『ダンジョン内で起こった被害等については一切、管理局は責任を負わない』とあったが、それは当事者同士で解決しなくてはならないという事。


 こちらではそういった事故などの事件に警吏は介入せずに、いきなり判事もしくは刑吏の手に委ねられる。警吏はあくまで警備や犯人を捕まえたりする役人で、現在の警察のように調査などしないからだ。

 そういう調査をする者は別にいるようだが、彼らはそんな民間の事故なんかには関わらない。


 そして裁判になっても、証拠不十分でほぼ被害者側が負けることが多い。目印がなかったと立証出来る事が難しいからだ。

 目印の規定に決まりはなく、自然に出来た枝の✖印を目印だったと言われれば通ってしまうのだ。

 ましてやダンジョン内でのこと。全ては基本自己責任になる。


『騙された者が悪い』という風潮があるこの世界では、当たり前の意識だ。

 そういうとこが、こちらに移住するのを躊躇させる要因でもあるのだ。やはり治安と最低限の安全保障は欲しいところだ。


 2人の狩りガールはトールホーン(大きな角の鹿の魔物)を狙っていると言って、また茂みの中に入っていった。

「そろそろオレ達も道から逸れるか」

 罠の話を聞いたばかりなので、足元の探知を更に気を付けながら、俺たちも茂みの中に入ることにした。


 道を外れると、急に小動物の気配を多く感じるようになった。

 おそらく人道は人間の気配が濃く残っているので、寄り付かないせいなのだろう。だから逆に道から離れると動物たちのテリトリーになるようだ。


 緑色のアライグマもどきには、探知で気付いていなければ、急に前を横切られて驚かされるところだったし、敵意をむき出しにして跳んでくる一角兎には、転移一発で撒くことが出来た。

 7色のレインボートーンの体を持つイグアナもどきが、蔦の絡まる枝で日向ぼっこをしていた。

 その美しい体にはパイソン並みの毒があり、敵に襲われると皮膚下の分泌線から毒を噴出するらしい。


 そうしてやっと、少し樹々の間の転移に慣れてきて、距離を伸ばしていこうと思い始めた頃だった。

 ソレは探知をしている俺の触手に反応したように、急に顔を上げてこちらに急ぎやってきた。

 木の葉や枝が落ちる地面を、ほとんど足音を立てずに樹々の間を駆け抜けてきた。


「なんだ、猫なのかトラなのか?」

 茂みの間から半身を出してこちらを覗いに来た大きな顔と体は、茶色と黒の雉トラ模様だった。

 だが大きさはあの『赤猫亭』のジョシーより二回りは大きい。これはもうトラではあるまいか。

 トラ猫もどきはその薄緑色の目で、俺のほうをジッと見ている。

 俺はどうしていいのか分からず、ただ警戒を怠らないように身構えた。


 すると向こうも俺のことを警戒しているのが、テイムの触手を伸ばさなくても感じとれた。

 向こうも俺を警戒している。


「俺はお前が危害を加えようとしなければ、何もする気はないぞ」

 つい話しかけていた。

 その言葉が分かったように、そのトラ猫もどきは一声啼いた。


『アォ~ン』

 思ったより高くて可愛い声。目も丸くてトラより大きいので、まんま猫のようである。

 大きいが頭もおでこも、まるっとしてる。

 ちょっと警戒心が揺らいだのを見透かされたように、ソイツは茂みから全身をのっそりと出してきた。

「えっ?」

 その全身像を見て俺はまた固まった。


 いつもなら探知でもっとハッキリ視えるのだが、今はこの歪んだ空間のおかげで揺らめく水面越しに物を見ているようにしか視えない。特に相手が動いていると、ブレて細かい部分が分かりづらくなる。

 そのせいでその猫の腰まわりについていたロープのようなモノが、ブッシュを走り回ったせいで、つる草でも付いているのかと思っていたのだ。

 だが、それは違っていた。

 その大きな猫の腰から、何本もの尻尾のような触手が生えて蠢いていた。

 

つる山猫だな」

「ツル山猫? やっぱり猫なのか。しかしデカいなあ。トラか豹ぐらいあるんじゃないか」

 姿はトラ並みの雉猫である。

 ただ、同じ柄のふさふさの尻尾のような触手が、腰から少なくとも7,8本は生えている。

 これが尻尾だったら、まさに大猫又か九尾の狐ならぬ、猫である。


「そりゃ山猫だからな。山って付くぐらいなんだから、大きいのは当たり前だろ」

「えっ? 山に棲んでるからじゃなくて、山のように大きいって意味なのか、こっちじゃ?」

 山猫はそんな俺たちのやり取りを、さも聞いているように耳をピクピクさせた。ついでにその腰回りの触手も、ワラワラと空中を探るように動く。


「蔓山猫はな、一種のテレパスなんだ。その触手でまわりのオーラや波動を読み取るんだ。そうやってまわりに敵がいないか、目の前の相手が敵意があるかないか感じ取るんだよ。

 お前が探知の触手を伸ばしたから、それを感じ取ってやって来たんだろ。

 山猫は好奇心も強いから」

「そうなのか。だけど肉食なんだろ? 今、腹空いてるんじゃないのか?」

 いくら可愛くても喰われるのはまっぴらごめんだ。


「まあ肉食というか、雑食だな。メインは肉だが、食べ物がなければ木の実でも、草でもなんでも食べるぞ」

 そうか。そう聞くと何かあげたい気がしてきた。

 だが、以前の猫缶はギーレンを出る時に、『赤猫亭』の女将さんに全部あげてしまった。何かないかな。

 

 ああ、そうだ。キリコに作ってもらったオカズの残りにロールキャベツがあった。

 俺は空中からタッパーを取り出した。

 山猫は一瞬、後ろに体を引くような動作を見せたが、その容器越しに匂いがするのか、それとも俺の気持ちが伝わってるのか、俺の手元から目を外さずにまた一歩、太い前脚を前に出した。


 そっと腕を伸ばして草の上に1個だけ置いてみる。食べるだろうか?

 山猫は俺のほうとそのロールキャベツを交互に見ていたが、そっと近寄って来るとスンスンと匂いを嗅いだ。

 そしてパクリと一口で食べてしまった。

 どうだ? 美味いか?


 ゴクンと飲み込んだ山猫は、おれの方に顔を上げると

『ミャオォォ~ン』と甘えるように啼いてきた。

 それはもっと欲しい、もっと食べたいと言っているように聞こえた。

 その瞳がまた大きく丸くなる。

 おお、デカいけど可愛いっ。コイツ可愛いぞ。俺はまたタッパーの蓋を開けた。


「おいっ お前がテイムされてどうするっ?! 感化されかけてるぞ」

 俺がどうしたって? いいじゃないか、可愛いは正義なんだぞ。俺自身が食べられる訳じゃないならどうってことないじゃないか。

 気が付くと俺はタッパーごと、その山猫の前に置いていた。


 その猫が大きな頭をタッパーに突っ込んで、ウニャウニャ言いながら食べてるのを横で眺めた。

 やっぱりネコ科は可愛いなぁ。もふりたいけど手を出したら噛まれるかもという、最後の警戒心だけが残っていて手が出せなかったが。


 すると腰の触手の1本が、屈んで見ている俺の腕にふわりと触れた。

【 もっとぉ 食べたいな~ 美味しいものぉ 食べたい~ 】

 ハッキリと感じた。それは子供の声のようにも思えた。

 おお、そうか。もっと食べたいんだな。よしよし、どれにしようかな。う~ん、肉が多いのが良いよな。だとしたら、この肉巻きなんかどうだろう。ちょっと辛いかなぁ。


「てめぇっ!! 自分の喰いぶちくらい、てめえで獲りやがれっ!!」

 急なヴァリアスの怒声に、猫は耳を後ろに触手ごと体を逆立てた。

「やめろよっ 猫相手に」

 だが、山猫はそのままヒラリと踵を返すと、またもと来た樹々の中をザサッと駆け抜けていってしまった。

 あとには空のタッパーだけが残った。


「なんだよぉ。せっかく餌あげてたのに。少しくらい分けてあげたっていいじゃないか」

 こいつ、自分用のをあげられそうになったから、急に追っ払いやがって。せっかく触れるかもしれなかったのに。


「お前もお前だ。アイツにいいように利用されてたんだぞ。あいつは妙に人慣れしてたろ。きっと他にもああやってたぶらかして、餌をねだってたんだ。

 人間は山にはない食べ物を持ってる事が多いからな。

 アイツら、知能は子供並みだが、あざといぞ」

「いいよ、可愛いから、それくらい利用されても」

 少なくともサメに振り回されるよりはずっといい。


 また会えないかなぁとその時は思った。

 その願いが通じたのか分からないが、後に違う蔓山猫と出会う事になる。 

 ただそれはまだ先の事だ。


 それからまた少し、転移や探知を主に練習しながら歩き回っていると、また人道に出た。

 先の方が2つの分かれ道になっていて、真ん中に道標が立っている。


『 ← ヤブルー(マンドレイク)自生地 この先 218 Yヨー(約200m)』 


「おー、いいじゃないか。あれはそこそこ売れるぞ」

「ヤブルーってマンドレイクの事なんだろ。やっぱりアレか、抜くときに悲鳴をあげたりするのか?」


「そんなの遮音して聞かなきゃいいんだ。もし聞いたって少し具合が悪くなるだけだから、死にはせん」

 うーん、やっぱり悲鳴あげるのか。

 なんか気持ち良くないなあ。普通、植物採取って、もっと楽しいモノじゃないのか。

 ん?


「ちょっと待ってくれっ」

 すぐに左の道に行こうとする奴を慌てて止めた。

「これ……売店なんかあるのか?」


 もう一つの道標には

『 売店  この先 164Yヨー(約150m) → 』となっていた。



  ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



ダンジョン名『パレプセト(Πάλεψέτο)』は

ギリシャ語の『頑張れ』という意味らしいです。

初心者頑張れってな感じでしょうか。いい加減ですね……( ; -᷄ ω-᷅)

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