穏やかな時間

昼下がり。


閑静な部屋で、電気をつけず、穏やかな陽だまりに照らされ、息子と2人、お互いの布団の中でうたた寝。


これは...この感じ、懐かしいぞ。


そうだ、バリ島に行った時のこの感じ。


誰にも時間にもしばられず。


波の音を聞きながら目を閉じるあのバカンスのひととき。


リゾート地に女1人だったけどね。


みんな新婚旅行とか家族旅行で来てたけど、私完全に1人だったけどね。


ホテルに連泊で、ほぼ誰とも話さなかった2週間だったけどね。


心は優雅だけど、荷物盗られないように、カバンの口にロックかけて、ガチガチに押さえ持ってたけどね。


途中、ネイルしないか?、手作りアクセサリー買わないかって、グイグイおばちゃん起こしに来たけどね。


まぁそんな思い出を思い出しつつ。


あのまったりした時間を堪能したくて行ったわけだから、最高のリラックス時間だったけど。


それに似てる感覚を、まさかの自宅で、息子と2人で体感してるなんて。


いいんじゃん子育て。


いいじゃん育休。


このまま専業主婦になろうかしら。



なんて思えるのは、夜から昼にかけて、ずっと授乳寝落ちしてくれたので、睡眠がしっかり取れたから。


その前日昼間は永遠に起きてて、そんなこと思う余裕なんてなかった。


そう、満足いかないレベルでも、細切れでも6時間くらい睡眠が取れれば、心に余裕ができる。


そうすれば、物事をいいように考えられる。


人にも優しくできる。


自分を満たせない人が、人を満たせるはずがない。



ありがとう。Love 息子。


1人で寝られてると、それはそれで寂しく感じる。


でも...このまましばらく寝ておくれ。


一緒に寝ましょう。それぞれ。


あぁ、そのもぞもぞ動きは、もしかしてプリプリですかい。


そろそろ泣きますかい。

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