第18話- 湖畔

湖畔の向こう岸に誰かいる。

女の人らしく膝下までのスカートが風でゆらゆら揺れている。此方に気づいたのか片手を挙げて腕を振る。


見ていた僕は何でか知らずそっちの方へと歩きだす。

一歩ずつゆっくりと、招かれた方に進んで、湖の中程で僕はゆっくり沈んでいく。


彼女の笑みを見つめながら。

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