第3話- 切子硝子
若い切子硝子の職人がいた。その作品は好評で海外からの受注もうけていた。
ところが、ある誕生日がやって来たのを機会にぱったりと製作を止めてしまった。
皆が勿体ないと騒いだ。
後にその理由を聞くと、
人生50年、そこから先は自分の魂を削らないと命を吹き込めないから、
と答えてくれた。
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