第16話 学者魂

 凛がプロデュースする複数の世界を長期間運用したい神々と 天動説に命を懸ける学者魂と 自分達が望む世界へ早く転生したい待機中の魂たちの思惑とパワーが入り混じった。


 凛はアモンのサポートを受けながら一つの天地創造をするはずであった。

そして 天体運航のコストを減らすために 太陽が地球の周りをまわる世界を創造した。


 場合によっては 太陽を運行するヘリオスを創造したり ヘリオスの馬車を挽く4頭の馬に転生したい魂を募ろうと考えていたぐらいだ。


 ヘリオスに太陽を運行させれば 地球の周りを楕円運航させることにより、夏の半球と冬の半球を恒常的に運用できるので 理想のバケーション世界ができるのではないかとも思っていた。


 が しかし 神々と転生待ち魂たちの熱意により・・・

太陽を中心とする複数の惑星が回る世界が構築されることになった。


・太陽になって プロミネンスを噴き上げたり、黒点になってみたい魂もいた。


 今後も ドラゴンになってファイヤーバトルをしたいと望む魂も出現するかもしれない


 そういう熱き魂たちの転生先として用意されたのが太陽


・そして 神々がすでに再生した世界や これから再生させる予定の旧世界が惑星となって太陽の周りをまわる。


 この惑星群の運行軌道を計算するのは天文に情熱を捧げつくしたいと願う魂たちである。


 時々計算ミスにより惑星同士が衝突したり はじけることもあったが、その衝突エネルギー・破壊時に放出されるエネルギーは全てアマテラスが回収し、世界の再構築に利用できるように転換した。


 元フィロラオスだった魂は 反地球(太陽を挟んで地球と反対側に惑星 公転周期などは地球と全く同じ)を実現させたいと頑張ったが・・ケプラーやオイラーを知る魂たちに論破され・・・

 かわりに 太陽から惑星への距離が近似であるが軌道面の異なる多数の惑星が存在する天体が生み出されることになった。


 そして地動説信奉魂たちは このような惑星の運行を長期間続けるためのバランサーとして 己が持つエネルギーを捧げることに決めたのである。


・・

凛ちゃん

 「無理くり惑星運航を長期間行うなら 反地球でも 軌道面の異なる惑星運航でも

なんでもありだと思うのだけどなぁ」


科学至上主義魂たち

 「科学的に存在不可能であると実証された世界の創造に手を貸すわけにはいきません!」


アモン

 「自分達が面倒がって 計算しつくさずに不可能が証明されていないことを実現させようと無理押ししているだけのようにも見えるのだが・・・」


凛ちゃん 

 「迷える魂が 充足した人生を再び送って完全燃焼できるならそれでいいよ」


アマテラス

 「エネルギー循環が滞らなければそれでけっこう!」


「ファイヤー」←人からそしられることなく衝動の発散が許されるならそれで満足!な魂の叫び

 


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