第45話 贖罪
いつから歪んでしまっただろうか
いつから
「 こんな大人になるなんて 」
醜い自分に侵食されていく
ただひとつ
赦されるとするならば
なにもない僕だけど
傷つけた分癒すことはできるだろうか
悲しませた倍笑わせることはできるだろうか
なにひとつなかったことにはならないけれど
それがいいんだ
過ちも思い出も
すべてここに降り注げよ
同じ瞳をする者がいるならば
抱えきれないほどの罪の花束を
どうか預けていただけますか
いつかきっと春の木漏れ日に解けるまで
いつか凍える冬を乗り換えるまで
祈りを歌い続けよう
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