第14話 あハんっ♡もりもりマンマン知〜らない (*´д`*)

「行けっ、モーソーモリモリっ!」


 ずぶずぶっ



 キキィーーー! バタバタタっ!

 (´・ω・`) ショボショボーン


「おお、キいたじゃねぇか」

「ドーテームラムラが」

「モーソーモリモリに」

「今度は妄想かよ。まあドーテーにはお似合いだぜ」

「確かに今のジョッシュそのママだねぇ」

「それにムラがモリに変わりましたわ」

「当たり前だろ、ココは森なんだから」

「もはや原型さえとどめてねぇな。しかもアノ形よ?」

「そうね、どう見てもアレは」

「被ってるよな」

「ジョッシュ、やっぱりアンタってば。くくっ、だはははは!」

「黙れブロッサム! 日本の男性の8割はっ!」

「ブレーキ、ブレーキ、ジョッシュ。ソレ以上言うとアンタが後悔スル事になるんだよ」

「うう、またしてもなんたる屈辱・・・」




 プププププ


「あ、キタキタ。ふふふふふ♡」


 カチャカチャとオンラインチャットのメッセージをタイピングする私。は、もう読者の皆様はお分かりよね。そう、アタシは『みかん』のログインI Dを盗んで本人になりすまし、『フィフティフィフティ』でチャットレディをヤっている姉の『れおん』よ。何しろ顔も声もみかんとウリ二つなんだから。それに本物のみかんは今頃『フロレンス魔戦記』に夢中だわ。


 カチャカチャ


「・・・・・」

「あら、お客様はもしかして初めてカナ?」

「はい」

「まあ、イイわね。アタシがイロイロ教えてア・ゲ・ル」

「オナがいしまつ。早速ですけどカメラとボイスチャットしてもイイでつか?」

「まあ、グイグイ来るわね。それでこそオトコよ」

「では」


 ぴっ


「あら? どうしてアナタはアバターの格好をシテいるの?」

「そ、ソレはナンだか恥ずかしくって」

「イイわね、このウブちゃん♡」

「で、で、」

「ナアに? このオネーサマにイッテご覧なさいな」

「みっちゃん! おっぱい見せて!!」

「みっちゃん? その呼び方をスルのは、まさかアナタ!?」

「うん、ダイチだよ」

「どうヤって料金払ったのよ?」

「パパが『コレ使え』ってクレジットカードくれてるんだ」

「パパが勝手にですって? ダイチ、いつからそんな悪い子になったの!?」

「ダイチって、まさかその呼び方をスルのは!!」

「アナタのママ、『れおん』よ」

「ママ、それはやっちゃいけない行為だよ」

「う」

「みっちゃんにイイつけちゃおーかなー」

「ダイチ、それヤったらアタシもみかんにイイつけちゃうから」

「ママ、それもやっちゃいけない行為だよ?」

「うう、それもそうね。でも、どうしてダイチはそんなにみかんのおっぱいが見たいの?」

「だってさ、アッコちゃんのおっぱいはまだチッパイし、それにママも最近おっぱい見せてくれないぢゃないかよっ!?」

「ダイチ、ごめん。ソレは気がつかなかったわ」

「じゃあ、ここでおっぱい見せてくれるの?」

「仕方がナイわね。ホラ、コレでどう?」


 ポロリ


 ぶぶー


「みかんさん。それが一番やっちゃいけない行為です」

「だ、誰?」

「このサイトを常時監視している管理者です。ここはノン・アダルトサイト。規約以上のNGワイセツ行為をしたとして、みかんさんの会員資格を強制剥奪します」

「そ、そんなぁ~~っ!!!」


 って、アレ?

 考えてみればアタシは全然困らないし、みかんの事ならしーらないっと♡

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