第21話 目覚め
またあんな夢を見てしまった。
まるで夢精を覚えた少年のようじゃないか…
布団を握りしめ、恥ずかしさと悔しさに耐えた。
どうしてあんな夢を見てしまうんだろう…
欲求不満?手頃な人物で発散?いやむしろ…
色々なパターンを考えたが、桐谷さんで想像したのが自分でも気持ち悪かった。
幻聴に幻覚まがいの悪夢…これが異常でなくてなんになるんだ。
通院の準備をしようとするが手を止めた。
「どうせ行ったって変わらない…」
恥を忍んで告白しても、薬を渡されるだけ。そんな所に行く意味など無い。
救いを求めてタバコに手を伸ばすが、こんな時にはいつも空だ。
舌打ちをして空箱を握りしめポケットにねじ込む。
時刻はまだ昼だ。桐谷さんとも会わずにいけるだろう。僕はコンビニに向かった。
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