転生で幸せになりたいと願ったら魔族になりました~本当に大丈夫ですよね?~

タベタ

プロローグ

僕、島 幸多は今、トラックにひかれる途中です。


いやぁ……走馬灯ってあるんですね。

目の前にトラックが迫ってくるのに、頭はいろいろな過去を思い出しています。


あれだね、多分ここで我に返れる人が生き延びるんだろうね。

でも僕は無理かな。車いすごと倒れちゃってるもの。


会社から帰宅途中の信号待ちで、車いすの女性が側溝にはまっていたのを見かけ、助け起こそうと近づいていた時に向こう側からトラックが猛スピードで走ってきた。


慌てて駆け寄り女性を抱えたが、車いすに足を引っかけ転倒。

女性を投げてしまったが歩道の奥に転がっているから助かるはず。


あー……とりあえず疲れたなぁ。

物凄い衝撃と共に僕の意識は途切れた。









あれ痛くない?生きてる?


「残念ながらお亡くなりになりました。島 幸多さん」


え!?誰!?


「私はティアーナ。エクトランという世界の女神です」


お?おおお!?これはもしかして転生ですか!?転生できるんですか!?


「はい。転生先にこのエクトランが選ばれ、最後の善行に報いたいと思いお呼びしました」


おー!なんかすごく嬉しいぞ!これが救われるという事なんですね!?なんか全然光で見えないけど女神様ありがとうございます!


「いいのですよ。善い行いには報いねばなりません。さぁ希望をおっしゃってください」


幸せになりたいです!


「あー……漠然とし過ぎではありませんか?」


いやいやもう幸せが一番欲しいです!


「……わかりました。では幸せということで」


はい!お願いします!


「では、よい人生を」


ありがとうございました!

幸せになるぞー!












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