無題遺書
消える氷
はじめに(仮)
この小説、物語について。
これは、遺書のような、私が主人公の物語。
私は、自分を殺しながら生きることを選んできた。小学6年生からだ。それから私の日常は少しずつ色が薄くなっていった。
どうしょうもないこと…例えば、人にどう見られているか、生きる意味は、死ぬ意味は、など、そういった事柄に悩まされるのは無駄だと思った。結局答えは見つからない。時間を空費することになる。自分が辛いだけだ。
それならば、いっそのこと捨ててしまおう。無にしてしまえば、何も感じない。
そう思って、私は自分を殺してきた。「殺す」というより、「消した」の方が的確かもしれない。別に、消えたからと言って私は特に何も思わない。だって、要らないものだったのだから。
こうなると、この小説は、ゴミ捨て場のようになりそうだという声が聞こえてきそうだが、それは違う。どんなに殺そうと、消そうと、それは「私」だったのだ。ゴミにはできない。消したという事実は私の中に残っている。ただそれを主観ではなく、客観として見られるようになっただけである。
しかし、高校生となってから、私は少しずつ壊れていった。
異様な寂しさ、孤独感、自己嫌悪感、脱力感、無力感、不満、生きづらさ、愛情…
そんなものに支配されている。現在進行形だ。
勉強には集中出来なくなった。偏差値は下がっている。何も覚えていないかのように記憶がなくなってきている。特に勉強に関しては。
勉強は好きだ。まあまあできたほうだと思う。でも、中学受験に失敗し、地元の中学校に通い、勉強は一番頑張った。成績も悪くなかった。いつも先生に褒められた。母も私を周囲に自慢していた。みんな、口を揃えて私はすごいと賞賛してくれた。
しかし嬉しかったのは始めだけ。私は完璧主義なのだろう。1つでも出来ないこと、他人より劣っていること、自信がないことを見た瞬間、私は私が嫌いになっていった。どうして出来ないのかわからないのか、どうして特別ではないのか、何故周りより秀でていないのか、1番でないと嫌だ、1番でないといけない、もう二度と失敗してはいけない。
そう思うようになった。でも、周りは優しくしてくれる。褒めてくれる。
そのうちわからなくなった。どうして褒めるのか、もっとできるようにしろと言ってくれないのか、何故優しくするのか。私は、すごくないよと何度も言っていたのに。
そして、私をすごいと言っていたクラスメイトは私と距離を置いているように見えた。それも居心地が悪かった。今思えば寂しかったのだろう。休み時間もワークを解いたり、本を読んでいて話しかけづらかったのかもしれないが。
『(私の名前)「は」すごいね〜』
何故私を特別扱いするの?すごくないよと何度も言っているじゃない。そう思うと同時に、優越感に浸る私もいた。そんな自分に少しは、満足していたのだろう。
……
なんだかとても長くなってしまった。私はお喋りなのだと思う。特に自分に関しては。
……
改めて、落ち着いたらまた書き直そうと思うが、ここまで読んでくれた読者の方がいるのなら、感謝します。ありがとう。
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