恵みの手、破壊の手、貴方は

西園弘樹

第1話 ルーレルト街

「悪魔の子だ!」


目の前に立つ中年の男が、僕を指差し口にしていた、悪魔の子だと


「違う、ただ・・・触っただけで、僕は、何もして」


僕はただ、起きた一部を口に出すだけで精一杯だった


「触っただけ?、嘘を付くな、お前はその手で殺したのだろ」


「違う!」


「黙れ!」


僕は違うと反論したがこの人は怒りを隠すことも無く、顔色も声色も態度も何もかもが怒りを滲み出して居た


「僕じゃ、僕じゃ!・・・」


僕は顔を下に向け涙を流していたが、言葉と共に顔を上げて、言葉の続きを述べようとしたが、顔を上げた瞬間、頬に何かがかする感覚が感じて、頬に左手が触れると手に、頬から血液が傷から流れて居る感覚が指先に感じた


「・・・血」


「お前は悪魔の子だ!  だから   ◆▼●★■▲▼●★◆■▲◆▼●★■◆」


目の前の中年の男は当時の僕には驚く事を述べて、銃口を向けてきた


「うそ、嘘でしょ!・・・本気なの?やめて!来ないで!」


ここは


「昔の夢か」


馬の足音と馬車の車輪が回る音が目覚めた私に今と言える現実に引き戻された


「おや、起きたか坊主」


「・・・おはようございます」


「ハハハ、元気がないぞ」


「そ・・・そうですか」


「ま、旅を転々としてりゃあ疲れるさ、それはそうと、街に付くぞ、忘れ物がないように準備しとけ」


「街に、案外早く付くものですね」


私は外を見て、鞄から出している荷物をしまいながら、馬車を操るおじさんに言葉を返した


「そんなことないぞ、何たって片道2日半だからな」


「そうですね、・・・」


「そうだろ」


私はそれから、おじさんとくだらない雑談を街に付くまでしていた


「おじさん、ありがとうございます」


「良いよ良いよ、俺もこのルーレルト街に用が会ったからな、じゃあな坊主」


「おじさんも、お元気で」


私はおじさんにお辞儀をして彼と別れ街の人の流れに歩み進めた


「人が多い、でも、綺麗に街はしているが、田舎の街より綺麗で物があるて、言える位か」


「ちょ、やめてください」


やはり人が増えると問題も多くなるか


「・・・やめておこう、係わりは災難に変わる」


私はその場から去ろうと歩き出した


「やめて、離して」


「うるさいぞガキ!ここは移民が住む所じゃあないぞ、特にお前みたいな親が死んで金も家も無くなって、街に負担しかかけないガキは、と・く・に・な!」


「そうだぞガキ、街の人が働いた金で街の孤児院が金に困らなく暮らせるんだ、だがな、お前はイケないね」


「そうだイケない、お前はイケない」


「そうだお前はダメだ」


30代位の二人の男が8才から10才位の女の子の腕を掴み引っ張っていた、回りには野次馬が集まり出した


「お前らも思うだろ、こいつは他国の、フロレフト王国の人間だぞ」


「フロレフト王国ってあの・・・」


「あぁ、あの古い国の」


「いや、あのフロレフト王国はあれだろ」


「そうだ!フロレフト王国は悪魔の子を生んだ災いの国だ!」


「そう、悪魔の国だ!こいつは悪魔の国の人間だ!、なぜ、俺らの汗水だらして稼いだ金がフロレフト王国の人間の為に使われなければならない!」


「皆もそう思うだろ!」


「うぁ!あの子悪魔の国の人間かよ!」


「世界に悪魔を産み落とした悪魔の国の人間か、殺した方が良いだろ」


「そうだよな~なんたって悪魔を生んだ国だし」


「わ、私はその人と関係ない!それに悪魔だとか皆言ってるけど、なにが理由で悪魔って言ってるの、誰も殺した所を見てないでしょ!」


男二人に捕まっている女の子が回りの人間全てに向けて言葉述べて問い掛けた


「あ、変な力で母親を8才のガキが殺したんだ、当たり前だろ、悪魔だよ」


「変な力でって、結局知らないんでしょ」


「悪魔なんて言われるガキだ、悪魔で充分だろ」


「そんな理由、結局分からないのに、噂に踊らされてるだけでしょ」


「なんだと、舐めてるなガキがぁぁぁ!」


「うぅ・・・え」


男は女の子の言葉に怒りを覚え殴ろうと拳を振るい女の子に向けた、女の子は殴られと思い目を閉じたが身体に痛みがなくゆっくりと目を開けた


「え・・・」


二人の男のうち一人が身体が崩れ落ちていた、女の子は目の前の光景に目を疑った


「は、お、おい!イカルガ!急にどうした!おい!」


片方の男が崩れ落ちた男に駆け寄り身体を揺すり問い掛けた、回りの人間はその光景に騒ぎ始めた


「おい、今のうちに逃げろ」


「え」


騒ぎに乗じて女の子後ろに現れて歩き過ぎる時に、女の子にだけ聞こえる用に言葉述べて通り過ぎた


「まっ、居ない・・・くっ」


女の子は声の方に向き声を掛けようとしたが居なく、回りの光景に気付き急いで逃げ出した



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