第19話 フェンリル奴隷商館
アレクと猫耳少女は猫族を取り扱っている奴隷商館について情報収集をしていた。
フードを被った猫耳少女とアレクが並んで歩くと、食べ物や雑貨の商売をしている露店の人から「美人の奥さんだね」とよくいわれた。
煽てることで商品を買ってもらう策略であるが、美人については、あながち間違ってはいないと思った。
フードで猫耳を隠してしまえば、普通の女性の人と変わらないのに、猫耳が見えると亜人に対する差別が生まれてしまう。
身寄りのない猫耳族は奴隷にされやすいのだ。
猫族の奴隷を扱っている情報を聞いたときは訝しげな顔をされたが、教えてくれた。
二人は教えてもらったフェンリル奴隷商館に到着した。
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