時間屋
星ぶどう
第1話
「もし後悔したことがあったらあなたはやり直したいと思いますか。
ここはそんなあなたの悩みを解決するお店です。 時間屋店主」
ユウジがこんな貼り紙を貼ってある小さな店を見つけた。
次の日、ユウジは昨日見つけた店の話をクラスのみんなに話していた。
「な、変な店だろ。どんなことをしてるのかもわからないし、不気味でしょうがない。」とユウジは言った。
「確かにな。やり直すって言ってもどうするんだろうな。」
「店の名前も時間屋ってなんかうさんくさいし。」
「もしかしてタイムスリップできるんじゃね。」
「そんなわけないだろ。ハハハ。」
クラスは時間屋の話で持ちきりなった。
僕もこっそりその話を聞いていた。過去に戻れるなんて信じてはいないが、もし過去に戻ってやり直せるならそれはすごいことだ。
僕は今高校3年生。家から学校までは電車で通っていてわりと遠い。今の季節は夏。あと1週間で夏休みに入る。そして半年後には大学受験が待っている。
僕には行きたい大学がある。だが、その大学は偏差値がわりと高い。けれど今の僕は成績はあまりよくない。この間の期末試験だってどの教科もほぼ赤点ギリギリだった。でもここで言い訳をさせて欲しい。
僕は小学生の頃から水泳を習っている。部活はやっていない。テストの1週間前だって大会が近かったから、3回練習があった。そのせいであまり勉強時間が取れなかったのだ。だから過去に戻ってもう1回試験を受けたい。今なら答えもあるし、それを覚えれば全科目100点が取れるかもしれない。そう考えた。
僕はユウジからそのお店の場所を教えてもらい、行くことにした。外は暑かったが、成績を上げるためだと思い出かけた。深い森を抜けると小さな小屋が一つ見えてきた。
「あれが噂の時間屋か。」
おそるおそる近づいてみると確かにおかしな貼り紙が貼ってあった。
「もし後悔したことがあったらあなたはやり直したいと思いますか。
ここはそんなあなたの悩みを解決するお店です。 時間屋店主」
「ここで間違いないみたいだな。」 カランカラン。
「はい、いらっしゃい。」
扉を開けると中から80代ぐらいの老人が出てきた。
「あの、外の貼り紙を見て来たんですけど、過去をやり直せるって本当ですか。」
「んー、過去をやり直すっていうか、過去で思い残した時間を現代に取り戻すっていう感じかな。」
「え、それはどういうことですか。」
「まあ、やってみればわかる。」
そういうと老人は再びカウンターの方に行った。
店の中はゆったりとした感じで喫茶店にしてもいい感じの店だった。しかし、気になる点としては店の中には時計がたくさんぶら下がっていた。けれどどの時計も時間はバラバラで動いていなかった。
「あの、ここの時計は全部壊れているのでしょうか。」
「あーそれね。それはただの時計じゃなくてお客さんから預かった時間ね。」
「預かった時間。」
僕は意味がよくわからなかった。
「まあ1回やってみ。」
そういうと老人は茶色くてランタンぐらいの大きさの時計を持ってきた。
「これがあんたの時間ね。」
「どうやって使うんですか。」
「この時計は使わないよ、こっちで預かるから。」
「じゃあ僕は何をすればいいんですか。」
「まあ、話を聞きなさい。今から使い方を説明するから。まずどのくらい時間が欲しいか教えて。」
「どのくらいって、意味がわかりませんよ。」
「まあ、とりあえず適当に言ってごらん。その代わり君に与えた時間分代償として、君の自由な時間からもらうからね。」
「はあ、じゃあとりあえず20分で。」
僕はよくわからなかったが適当にそう答えた。
「20分ね、了解。」
そういうと老人は茶色い時計の長い針を動かして4のところに合わせた。そして僕に小さな赤いスイッチを渡してきた。
「これを押せば20分だけ君の時間になる。期限は1週間。使っても使わなくても君の20分の時間はもらうからね。説明は以上だ。」
「え、それだけですか。」
あまりの説明の少なさに僕は目をまるくした。
「まあ、使ってみればわかる。代金はいらないよ。スイッチを押したら代わりに代時を勝手にもらっとくから。」
何がなんだかよくわからないまま、僕は赤いスイッチを持って店を出た。
その夜家に帰って僕はため息をついた。
「なんだよ時間を現代に戻すって、過去に戻れるとかじゃないのかよ。過去に戻れないってことは1学期の成績は塗り替えられないじゃないか。やっぱりそんなSFみたいな話はないのかなあ。」
そんな文句を言いながら僕は眠りについた。
次の日僕は学校に昨日もらった赤いスイッチを持っていった。
「今日の1から3限の時間割なんだっけ。」
僕はユウジに聞いた。
「えーと、1限目が国語で2限目が英語、3限目が体育だった気がする。」
「ありがとう。」
「そういやお前、昨日あの店行ったんだろ。どうだった。」
「うん、なんか過去に戻れるわけじゃないらしい。変なスイッチもらっただけで、なんか行って損した気分。」
「なーんだ、やっぱりそんな夢みたいな話はないってことか。」
そんな話をしながら1限目の用意をした。
僕の学校は1コマ50分授業、それが全部で6限まである。授業と授業の間には10分の休み時間がある。4限目が終わると昼休みになり、40分ある。
先生が来て1限目の授業が始まったが、僕はスイッチのことばかりを考えていた。本当にこれはおもちゃじゃないんだろうか。そんなことを思いながら50分を過ごした。
1限目が終わり休み時間になった。僕はこのスイッチを押してみようと決意した。
「どうせ無料でもらった物だし、たとえおもちゃだとしてもまあ、いい夢を見させてもらったってことで別に損はしないし。」
そう思って僕はスイッチを押した。すると不思議なことが起こった。僕以外のクラスメイトはみんな動きが止まったのだ。クラスメイトだけじゃない。隣のクラスも外に飛んでる鳥や虫も床に落ちる寸前の消しカスまで、みんな止まってしまったのだ。
「いったいこれはどうなっているんだ。おい、ユウジ。」
声をかけてもユウジは笑ったままびくともしない。僕は何が起きているかわからなかった。だが、時間が止まって15分経ってからこれが老人の言ってた、僕だけが使える自由な時間だということを悟った。ということはこの間に何かやらないとせっかくの自分の時間がもったいない。そう思い何をしようか悩んでいると5分が経ち、20分の自由な時間が終わった。すると目の前が光り、気がつくと英語の先生がもうクラスに来ていて授業開始のチャイムがなった。そしてさっきのスイッチは消えていた。
「やっぱりあれは本物だったのか。おいユウジ、ちゃんと動いてるか。」
「何言ってんだよお前、そんなことより早く英語の準備しなよ、もう授業始まるぞ。」
目の前をみるとまださっきの国語の教科書が机の上に広がっていた。
「あーごめん、ありがとう。」
やはりさっきの時間は僕だけしか動いてなかったようだ。僕は急いで英語の準備をした。
キーンコーンカーンコーン、2限目の終わりのチャイムが鳴った。急にトイレに行きたくなったので行こうとすると、
キーンコーンカーンコーン、3限目の始まりのチャイムが鳴った。
「え、もう始まるの。今から休憩じゃなくて。」
周りを見渡すと、さっきまでたくさん人がいたのに誰もいなくなっていた。すると扉が開く音がしてユウジが入ってきた。
「お前まだ着替えてなかったのかよ。早くしろよ、もう3限始まるよ。」
「ちょっと待って、今から10分の休み時間でしょ。」
「は、何言ってんだよ。とにかく急げよ。俺はちょっと忘れ物を取りに来ただけだから。」
そう言ってユウジは出て行った。
3限の体育が終わり、またすぐに4限目が始まるかと思いきや今度は10分の休憩があった。
「あれ、今度は休み時間があるんだね。」
僕は気になったので一応ユウジに聞いてみた。
「さっきからお前何言ってんだ。今度はって、1限目も2限目も10分の休み時間があったじゃないか。お前今日変だぞ。」
ユウジは心配そうにこっちを見てきた。
「あーそうだった、確かにあった。忘れてたよ、ははは。」
「大丈夫か、しっかりしてくれよな。」
そういうとユウジは4限目の授業準備を始めた。
僕は考えた。
「これはどういうことだろう。僕は確かに10分の休みをとっていない。けど、他のやつらはちゃんと10分の休みをとってる。あのさユウジ。」
「何。」
「10分の休み時間の時に僕は何してた。」
「何って。何してたかなあ。ごめん、見てないや。」
「そう、わかった。ありがとう。」
僕は今日もあの店に行ってみることにした。
カランカラン。「はい、いらっしゃい。」
「こんにちは。」
「あー昨日の君か。どうだった、君だけの20分は。有意義に過ごせたかい。」
「あの、確かに僕以外の時間は止まったのですがもう一つ不思議なことが。」
「何だい。」
「僕の学校で授業と授業の間に10分の休みがあるのですが、他の人にはあって僕だけはなかったんです。」
「あーそれはね、君に与えた20分ぶんの時間をもらっただけだよ。」
「20分を…。」
「あー。それで君からもらった時間は他の人には普通に流れているけど、その間は君だけが存在しない世界になっている。」
「どういうことですか。」
「つまり君にとってはもらった君の自由な時間分未来にタイムスリップしたってことさ。そして他の人にとっては君との時間がその間だけスッポリ抜けてるってことだ。」
「だから、ユウジは僕のことを見ていなかったのか。」
「え、ユウジ。」
「あ、いえ何でもないです。」
これで時間が飛んだ理由がわかった。
「あと、スイッチを1回押したら君にあげた時間が全部終わるまで途中で止めることはできないから。代償にもらう時間は一気に貰うわけじゃないけど。」
「わかりました。そういえばスイッチが使い終わった後に消えたんですけど。」
「あーそれなら大丈夫。使い終わったらここに戻ってくる設定にしてあるから。」
そういうと老人は僕が持っていた赤いスイッチを棚から取り出した。
「そうなんですか。」
僕は大体使い方がわかってきた。
「まあ、また時間が欲しくなったらいつでもおいで。」
「はい、ありがとうございました。」
僕は家に帰り明日の学校の準備をしていた。
「いやあ、それにしてもいい店を見つけたな。これで欲しい時にいつでも時間が手に入る。」
そう思いながら2時間ほどスマホをいじってから眠りについた。
それから何日か経ち夏休みがきた。高校3年生にとって夏休みはとても大事な時期。しかも僕は成績があまり良くないので特にたくさん勉強をしなければならなかった。しかし夏休みは1ヶ月ほどあり、まだ受験は先だと思いゲームばかりしていた。ちなみに僕は一応塾には通っているが、個別指導なので勉強するふりをしてゲームしたり、居眠りしたりしていたのであまり成績は伸びていない。夏休みの間も夏季講習があったが、話をあまりしっかり聞いていなかったので結局無意味だった。また水泳も週2回ぐらい練習があった。小学生から習ってはいるが正直最近はあまり水泳に興味をもたなくなってきていたので、仕方なく行っている感じだった。そんなこんなで結局勉強もあまりやらないまま休みが終わってしまった。休み明けには模試があり、10月中旬ぐらいに返ってきたがまあ結果はお察しの通り。気づけば入試まであと2ヶ月ちょっとしかなかった。正直担任からも大学は無理だと言われている。どうしようかと悩んでいた時に僕は時間やのことを思い出した。
「そうだ、あそこで時間をもらえば入試まで間に合うかもしれない。」
僕はそう思い、久しぶりに時間屋に行った。
カランカラン。「はい、いらっしゃい。あー君か久しぶりだね。」
「時間がないんだ。また時間をくれ。」
「はい、わかったよ。どのくらい欲しいんだい。」
老人は茶色い時計を出しながら行った。
「そうだな、とりあえず2時間ちょうだい。」
「はいよ。あ、そういえば言い忘れてたけど代償としてもらう時間はわしと契約してから1週間の間だけで、近い時間からもらうからね。」
「はい、わかりました。」
僕はあっさり答えた。
「そんなことより早くスイッチをくださいよ。」
「そんなに焦らないで。2時間分も貯めるのちょっと時間がかかるんだから。」
5分くらい経ってから老人は僕にスイッチを渡した。
「はいよ、2時間分ね。」
「ありがとうございます。」
僕はそういうと急いで帰っていった。
次の日1時間目が始まる直前にスイッチを押した。すると周りの景色が一斉に止まった。
「よし今日から本気でやるか、まずは英語から。2時間もあるからゆっくりやって行こう。」
そう思い1時間ぐらい勉強した後急に眠くなってきた。
「昨日夜更かししたからなあ。まだ1時間もあるから20分くらい寝てもいいか。」
そう思い僕は眠りについた。
「おい、起きろよ授業始まってるぞ。」
ユウジの声がして僕は飛び起きた。
「あれ、今何時だ。」
「もう授業が始まって10分経ってるぞ。」
「そう…なのか。」
目の前にあったスイッチは無くなっていた。
その後眠い目をこすりながら1限目を受け終わった。終わりのチャイムがなった後すぐに2限目の始まりのチャイムが鳴った。
「そうか、2時間分の僕の自由な時間がとられるのか。」
結局その日の学校は1回も10分の休み時間がなかった。だが、昼休みだけはあった。昼食を食べる時間だからだろうか。
「お前、今日全教科の授業遅れてたな。どうしたんだ、大丈夫か。」
「うん、大丈夫。」
学校からの帰りの電車でユウジに疲れた表情で言った。
「今日は早く寝ろよ。」
「うん、ありがとう。」
学校が終わり、家に着くのはいつも夕方の5時ぐらい。今日は水泳があって7時から練習が始まるので、いつも6時30分に家を出ている。なので、帰ってから1時間30分は休憩ができる。
「ただいま。」
僕は家に帰ってベッドに横たわった。すると母親が部屋に入ってきた。
「まだ何の準備もしていないの。もう水泳に行く時間よ。何しているの。」
「えー、まだ帰ってきたばかりだよ。」
「何言ってるの。早くしなさい。」
「わかったよ。」
僕は疲れた体を起こして急いで準備をして水泳に行った。
水泳から帰ってきた後は疲れすぎていて、夕飯も食べずに寝てしまった。
次の日学校が終わった後特に何もなかったので、またあの店に行った。
カランカラン。「いらっしゃい、あー君か。どうだった2時間は。」
「休憩が全然なくて疲れました。」
「ああ、まあそうだろう。あまり無理しない方がいいよ。」
「でも僕には時間がないんだ。昨日は途中で寝てしまって時間がなかった。今日から頑張って勉強して追いつかなきゃ。一気に5時間ちょうだい。」
「えっ、5時間もそれは大丈夫かい。」
「うん、大丈夫。」
「そこまで言うなら。」
老人は店の棚から茶色い時計を出して針の調整を始めた。すると突然老人が言った。
「ありゃ、君今週は忙しいみたいだね。君からもらえる時間が4時間しかないよ。どうする、こう言う場合は君が削ってもいい時間を使うことができるけど。」
「そうですか。」
僕は考えた。そして、
「じゃあ飯の時間を削ってください。」
「本当にいいんだね。じゃあその時間もらうよ。」
「はい。」
これでいいと思った。飯の時間なんてそんなに重要じゃないと思ったからだ。
その日も赤いスイッチを持って家に帰った。家で僕はどの時間に使おうか考えた。学校で朝に早く起きてやるのが一番良いと聞いたので、起きてからすぐに使うことに決めた。
「これで寝ずに、時間を無駄にしなくて済む。」
次の朝家を出る1時間前に起きてスイッチを押して僕は勉強を始めた。結構集中できて5時間有意義に過ごせた。時間が経ちスイッチが消滅した後朝食を食べようとリビングに行った。いつも起きるのは遅いので、朝食を20分で食べて歯磨きをせずに家を出ている。朝食が待っていると思いきやリビングでは母親が顔を真っ赤にしていた。
「今何時だと思っているの。早く支度して行きなさい。」
(そうか、飯の時間を僕はあげたんだった。)と僕は思った。
結局何も食べないまま学校に行き、10分の休み時間もなくその日は昼食の40分の時間もなかった。何も食べないままヘロヘロになりながら僕は家に着いた。ユウジには今日も顔色が悪いと言われたが、平気と言って笑ってみせた。でもその日の夕飯は食べることができた。こんなにただの白飯が美味しいと思ったのは初めてだった。そして次の日から5日は普通にご飯も食べられるようにはなったが、10分の休み時間などの僕の自由な時間は1秒もなかった。正直僕はしんどかった。しかし勉強する時間を確保しなければいけなかったので、毎日あの店に行って止むを得ず自分の時間を犠牲にした。11月の最後の週末に模試があり、12月の中旬に返ってきた。結果は少し成績は上がったが、まだ行きたい大学には学力が足りない。僕はまたあの店に行った。
カランカラン。「はい、いらっしゃい。」
「今度は8時間、いや10時間にしてください。」
「そんなにかい。でもそれだと5時間足りないねえ。」
「なら今度は睡眠時間を削ってください。」
「本当にいいんだね。」
「はい。」
僕はその日からたくさん勉強した。しかしそのかわり飯の時間と睡眠を削ったせいで、やりすぎたのかついに僕は倒れてしまった。
入試の日がきたが当然全力は出せず、落ちてしまった。
僕はまたあの店に行った。
カランカラン。「はい、いらっしゃい。」
「この世は不平等だと思うんです。」
「どうしてそう思うんだい。」老人は相談にのってくれた。
「僕は頑張ったのに努力は報われなかった。僕は水泳もやってるし時間がないんだ。なのに他のやつらは行きたいところ受かって嬉しそうに。」
「確かにこの世は不平等だな。だけどね、わしが思うには時間だけは皆平等に与えられたものだと思うんだ。」
「え。」
「生まれた瞬間から皆に与えられたもので、皆おんなじ条件で流れている。ただ問題はその時間の使い方だけ。上手く使えた人は人生は豊かになる。逆に上手く使えなかった人は不幸になる。」
「じゃあ僕は時間の使い方が下手だったってことですね。」
「そうだね。だからわしはね、そんな時間の使い方を間違ってしまった人を、後悔した人を手助けするためにこの店を作った。」
「おじいさんはこれで幸せ何ですか。」
「ああ、もちろんさ。他にやりたいことがないからね。自分の残りの時間を全部使ってこの店をやってる。君も習い事をしてるって言ってたな。」
「はい。」
「それは本当にやりたいことかい。やりたいことなら好きなだけ時間を使っていい。でもやりたくないことは思い切って切り捨てな。時間は自分で作るものだよ。」
「僕がやりたいこと。」
それから何日かが過ぎ、また4月がきた。僕は水泳をやめた。これからは僕のやりたいことに時間を思い切り使いたいと思う。僕はやっぱりあの大学に行きたい。そのためにはやっぱり今日も塾で勉強だ。
その日の帰りに久しぶりにあの店に寄ってみた。するとこんな貼り紙が貼ってあった。
「私は自分の時間をやりたいことに全部使いきりました。
あなたはどんなことに時間を使いますか。」
時間屋 星ぶどう @Kazumina01
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