第1話 彼女は記憶喪失(修正済み)
目を開けると知らない空間にいた。
「とりあえず服着ててくれますか?きもいので」
は?何で俺は裸なんだ?訳が分からない。
「じゃあ服をよこせ。目が覚めたら裸だったんだ仕方ないだろ!」
若干腹を立てながら俺は地団駄を踏んだ。
「自分のことばかりですねぇ貴方の隣にも真っ裸の女の子がいるのにこれだから人間は」
呆れた目で俺を見てくる。見ながら、俺と隣で女の子座りしている子に服を投げた。そして服を着ろと急かす。
女の子は急いで服を着ているが俺は隣に女の子がいたことに驚きフリーズしていた。いつからいた?
目の前女神が服を正しながらこういう。
「私は女神アスタルテと申します。とりあえず、お疲れ様でした、あなたは選ばれました。
貴方は地球での輪廻転生を限界を超えて転生したのでもう地球に転生することができません。
貴方のような方向けのプランがあります。まぁザックリ言うと異世界転生です。」
ここまで言うと女神さまはこちらの反応を観察し始めた。が動物園の動物を見ているような目でこちらを見ていたので特に反応はしなかった。
「さっき俺のような人間向きといっていましたね?ほかにも転生者がいるということでいいですか?」
「いえ、あなた以外転生者はいません。だから貴方は選ばれたのです。」
「え?隣の彼女は違うのか?」
彼女を無視した話し方をするので質問してみる。
「ステータスて言ってください。そしたらステータス見れるので!今までの転生回数分ポイントあげるから選んだらさっさとそこの女の子と転生してください。だるいので早くお願いします」
誤魔化すかのように、急に人が変わったかのように説明が言葉が雑になった。説明する気がないなら中途半端に説明するな!
「ステータスオープンといえば他人にもステータスを見せられるので2人で相談してください」
「私、しばらく席外すのでゆっくり選んでください今の神界は少しドタバタしていて忙しいんです。」
と言うとあくびをしながら消えた。
なんだあいつ?もう女神様とか呼ぶのやめよう。アスタルテって言ってたな。アスタルテ、そのまま呼び捨てでいいや
ところでなぜ隣の子はなにも話さないのだろうか、オレが話すべきなのだろうが.....
チラッと様子をうかがうと物憂げな顔をしてこちらをじっと見ていた。
よかった、女神と話をしている間に服を着ていたようだ。まぁ俺はズボンは履いたけどまだ上半身裸なんですけどね。俺のことをキモいと言った女神へのせめてもの抵抗だ。
彼女の容姿は金髪で目がクリッとしている。綺麗だ、あの女神より品があるな。
声をかけるのも躊躇われる。まぁそれは女の子と話したことが無いからと言う理由もあるかもしれないが、などと考えていると彼女の方から声をかけてきた
「あの、ポイントって何に振ればいいのでしょうか?アドバイスとかいただけるとありがたいのですが」
せっかく向こうから話しかけてくれたんだ。彼女の相談に乗るため自分のステータスを確認するため[ステータス]と言ってみた。
すると
天霧正人 (人間)
レベル 1 (0/100)
魔力 (50/50)
スキルなし
転生ポイント1000 P(詳細)
称号:なし
と表示された。
ふむふむ選ばれたとか言ってたけど凡人中の凡人じゃないか?すごいスキルもないレベルも高くない。
詳細をクリックすると選択して取得できるスキル、才能、特性などが出てきた。
レベル制の世界なら経験値増加とか欲しい。
その前に自己紹介からしよう!
「俺は正人、天霧正人だ。よろしく」
「よろしく天霧くん、私は.....えっとその・・・らいら、そう!ライラ!よろしくお願いします。」
「ところでライラさんは何になりたい?魔法使い、剣士なりたいものによって変わってくるんだけど君のステータスが見たいな」
そう言うと首をこくこくと縦に振り
「わかった(ステータスオープン)これでい?私、魔法を使って見たいから魔法メインが良いんだけど、どうかな」
といった。
「あと私のことは君じゃなくてライラって呼び捨てにしてくれていいよ。年齢も同じくらいだろうし何かの縁だと思うんだ。」
笑顔でこちらに笑いかけてくる
「そうだな、何かの縁だな。俺のことは天霧でも正人でもいいよろしくな」
クスクスとライラが笑う
「なに?その変顔、急にどうしたの?」
俺の心に1000ダメージ、変顔じゃないもんか真顔だもん
ライラ (人間)
レベル 1 (0/100)
魔力 (1000/1000)
スキル;なし
変換ポイント1000 P
称号:(抜け殻)(記憶喪失)
記憶喪失...最初に見た時から反応が薄い子だと思っていた。記憶がなかったからか今から行く異世界でもまともに生活できるかわからない。
最低限の環境ができるまで俺がフォローしてあげないと。
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