新たな仲間を求めて

「新しく仲間を募集しましょう!」


「仲間?」


「そうです。きっと私達のようにギルドを探している人は居ますから。」


私はリオくんに提案しました。


「僕はメアリさんの意見に賛成です。

少しでも戦力を増やした方が良さそうですよね。」


「はい!

私とネイトさんは街で勧誘をしましょう。

リオくんはギルドメンバーを受け入れる準備をお願いします。」


「あいわかった、任されよ。

可愛い女の子を期待しておるぞ♪」


「あはは……」


私達は街へと繰り出した。


「ギルドメンバー、募集中でーす!

よろしくお願いします!」


「ギルドに入りませんか?」


二人で一生懸命勧誘をしますが、やはり皆さん聞く耳も持ってくれません……。


ううーん、思った以上に難しいですね!


「掲示板にも、ギルド募集を書き込んでおきましょうか。」


「そうですね…」


掲示板に向かうと、一人の女の子が掲示板を見ていました。


「…リリーナ…?」


「!!

メアリ…!」


掲示板を見ていたのは、リリーナでした。


「メアリさん、その方は?」


「彼女はリリーナ。私が以前居たギルドで同期だった子です。」


「………」


リリーナはバツが悪そうにその場を立ち去ろうとする。


「リリーナ。

貴女、ギルドを探しているの?」


「っ…そうよ。悪い?」


「それなら!

私達のギルドに入らない?

今、ギルドメンバーを募集中なの。

だから良かったら…」


「やめて!!」


リリーナは大きな声で私の話を遮った。


「私は貴女をコケにし続けたのよ!?

それなのに勧誘してくるなんて…馬鹿じゃないの!?」


「だって、困った時はお互い様でしょう?」


私は彼女に手を差し出した。


でも、その手は握られることはなく振り払われてしまいました。


「貴女のそういう所が大嫌いなのよ!!!」


「リリーナ!!」


リリーナは走り去ってしまった。


「…」


「メアリさん…大丈夫ですか?」


ネイトさんが心配してくれました。


「は、はい。大丈夫です。

勧誘の続きをしましょうか。」


私はリリーナのことが気になりつつも、ギルドの勧誘活動を再開したのでした。



続く

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