ネイトの決意(ネイト視点)

僕の名前はネイト=オブシディアン。


ジョブは人形使いです。


人形使いは攻撃の身代わりを作り出したり、人形を操ることが出来ます。


僕の父はとても優秀な人形使いで、それに憧れて自然と僕も人形使いを目指すようになりました。


でも、僕は魔力が凄く少なくて父のように上手く人形を操れずにいました。


やっとギルドに加入しても、中々戦闘では役に立つことも出来ずにいつもメンバーに馬鹿にされてきました。


ある日のこと。

ついにギルドを追い出されてしまい、路頭に迷っている所で彼女…メアリ=ペリドットさんと出会いました。


彼女は明るく無邪気で、僕はメアリさんに色々と救われました。


そんなメアリさんは『光の魔法使い』と呼ばれる存在らしいです。

何でも、自分の魔力を仲間に分け与えることが出来るとか。


実際に僕もその恩恵を受けました。

あの時は驚きました。


それから、先日メアリさんと一緒に修行を行った際にモンスターに追いかけられた僕達。


その時もメアリさんは勇敢にモンスターと向き合いました。


…それに比べて僕は、逃げようと言ったりもう駄目だと頭を抱えるばかりでした。


情けない。


僕も、もっと強くなりたい。


彼女を守れるくらいに。


「……マーガレットさん、お話があります。」


僕はとある決意をして、マーガレットさんにそのことを話しました。


「ジョブチェンジがしたい、ねぇ…。

この前の修行で、思うことがあったようだね。」


「はい。……僕も彼女を守れるようになりたいんです。」


「…うん、いい目をしてるね。

分かったよ。今日はジョブチェンジの手続きに行ってきな。

けど、決してジョブチェンジしたから急に闘えるようになる訳じゃないよ。」


「分かっています。

それでも、今のままじゃ駄目なんです。」


「……そうかい。

そうと決まれば、頑張りな!」


「ありがとうございます…!!」


マーガレットさんは僕の背中を押してくれた。


絶対に強くなろう。


僕は再び、そう決意をしました。


続く

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